にくきゅう堂(旧:くすりペットナビ)の編集部によるコラムです。ペットのお役立ち情報を発信しています

フィラリア症の予防方法

犬猫のフィラリア症の予防には予防薬を投薬します。毎月1回投薬することでフィラリア症の予防が行えます。愛犬、愛猫を守るためにフィラリア予防の正しい知識を見つけましょう。

フィラリア検査を行う

フィラリア予防を始める前にはフィラリア検査が必要です。
感染状態で予防薬を投薬した場合、重篤な副作用が起こることがあります。
毎年、フィラリア予防を始める前にはフィラリア検査を行い感染の有無を確認しましょう。

フィラリア予防の時期

フィラリア症の感染時期と予防期間

・フィラリア予防開始:蚊が出始めてから1ヵ月後
・フィラリア予防終了:蚊がいなくなってから1ヵ月後

フィラリア予防は5月~12月にかけて行いますが、地域によって予防期間が若干異なります。
お住いの地域に合わせてフィラリア予防を行うようにしましょう。

以下のページでは、地域別にフィラリア予防の期間を詳しく紹介しています。

蚊が出始めてから1か月後に予防薬を投薬する理由

フィラリア症は蚊が媒介となって発症しますが、刺されてすぐに発症するわけではありません。
まず、蚊に刺されるとフィラリア幼虫が体内に入ります。
幼虫は脱皮を繰り返しながら成長し、成長するほど予防薬が効かなくなります。
予防薬が効かなくなる状態に成長するまで50~70日程度あるため、蚊に刺されてから1ヵ月後に予防薬を投薬してもフィラリア症の発症が防げるということです。

蚊がいなくなってから1か月後まで投薬する理由

フィラリア予防薬は予防薬とは言いますが、実はフィラリアの幼虫を駆除する薬です。
1ヵ月予防効果があるわけではなく、投薬した際に体内にいるフィラリアを駆除します。
投薬後に刺されたフィラリアは駆除できないため、余裕をもって蚊がいなくなってから1ヵ月後までの投薬を行います。

犬のフィラリア予防

犬はフィラリア症に感染しやすいうえに、発症すると健康に大きな影響を及ぼします。どのような飼育環境でも感染する可能性があり、感染した場合、咳や血尿、最悪の場合死に至る可能性があります。
フィラリア予防をしない場合は大幅に感染確率が上昇するため、適切な予防が必要です。
犬のフィラリア症の予防方法、予防を始める適切な年齢や時期について詳しく紹介します。

>> 犬のフィラリア予防法 – 開始年齢や予防時期をご紹介

猫のフィラリア予防

猫のフィラリア予防は軽視されがちですが、どの猫においてもフィラリア予防は必要です。一度フィラリア症によってダメージを受けた心臓や肺が完全に元の状態に戻ることはないため、しっかり予防しておくことが重要になります。
愛猫を守るためにも正しいフィラリア予防法を知り、適切なケアを心掛けましょう。

>> 猫のフィラリア予防法 – 予防しないとどうなるか