フィラリア予防を安全に行うには、まずフィラリア検査が必要です。
フィラリア検査を行わずにフィラリア予防薬を投薬すると、命に関わる重大な問題が起こる場合があります。
定期的に検査を受けることで、早期発見と早期治療にも繋がるので必ず検査は受けるようにしましょう。
この記事では、フィラリア検査の費用や適切な検査時期について説明します。
・生後5ヵ月未満の子犬
・通年予防を行っている犬
犬のフィラリア症の概要を知りたい方は下記のページをご確認ください。
OL・ホステス・ペットライターの3つの顔を持つ。
実家住まいであり、現在は両親と愛犬のダックスフンドと仲良く暮らしている。
小型犬の飼育経験が多く、小型犬ならではの悩みや病気に関する知識も豊富。
調理師免許も持ち、休日には愛犬のご飯を手作りする一面も。
フィラリア検査の必要性
フィラリア予防として予防薬を投薬するには、フィラリア症に感染していないことを確認する必要があります。
フィラリア症に感染した状態で予防薬を投薬してしまうと、体内にいるフィラリアの幼虫が大量に死滅します。
そうなると、愛犬に過剰な免疫反応(アナフィラキシーショック)が起こったり、血管に詰まって突然死してしまう可能性があります。
命にかかわることも考えられるので、必ず検査を行ってからフィラリア予防を行いましょう。
フィラリア症の検査方法と費用
フィラリア症の検査には主に2つの方法があります。
・ミクロフィラリア検査
費用:1,000円程度+診察料
検査時間:10分
血液を採取して顕微鏡でミクロフィラリア(フィラリア幼虫)を確認する方法。
・抗原検査
費用:2,000円程度+診察料
検査時間:10分
フィラリア成虫の抗原があるか確認する方法。ミクロフィラリアしかいない場合は陰性となる。
フィラリア検査では、稀に偽陰性がでることがあります。
万が一、フィラリア症に感染した状態で予防薬を投薬すると、過剰な免疫反応が起こる可能性もあります。
そのような場合に備え、シーズン初回や初めて投薬をする場合はすぐに動物病院へいけるよう、時間帯や日付を確認しておきましょう。
フィラリア検査はいつ行うのか
フィラリア検査は、予防薬の投与を開始する1か月以内に行うことが推奨されています。
検査と同日にフィラリア予防薬を処方してもらうことも可能です。
例)
投薬開始日:5月15日
検査日:4月15日~5月15日
感染が疑わしい場合はすぐに動物病院で検査を受けましょう。
ただし、フィラリア検査は感染から 5ヵ月以上経過していないと陽性反応が出ません。
感染が疑わしい場合は、一度検査を行い、陰性であれば5ヵ月空けてから再度検査を受けましょう。
多頭飼いの場合
多頭飼いをしている場合、全頭フィラリア検査を行うことが重要です。
もし1匹でもフィラリアに感染していると、他の犬も感染している疑いがあります。
また、近隣にフィラリア感染犬が存在する場合も同様に、感染のリスクが高くなります。
このため、多頭飼いをしている場合、フィラリア検査は各犬ごとにしっかりと行う必要があります。
検査をしなくていい場合
通常フィラリア予防を行う際は、フィラリア検査が必要不可欠ですが、下記に当てはまる場合は検査をしなくてもいいとされています。
・生後5ヵ月未満の子犬
フィラリア検査は感染から最短5ヵ月以上でないと陽性反応が出ないため、検査を受けても陰性しか出ない可能性が高い。
・通年予防を行っている犬
フィラリアに感染するリスクが極めて低いため、通常は検査の必要がありません。
上記に当てはまる場合は検査をしなくてもいいとされていますが、気になることがあれば動物病院を受診しましょう。
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フィラリア検査のよくある質問
フィラリア検査のよくある質問を紹介します。
フィラリア検査の当日はご飯を抜く必要はありますか?
血液検査をご希望の場合は10~12時間以上の空腹時が好ましいです。食べてしまっても検査できないことはないですが、血糖値や腎臓などの数値に異常が現れることがあります。
フィラリア検査と狂犬病ワクチンを同時にすることはできますか?
検査と狂犬病ワクチンを同時に行うことはできますが、ワクチン接種日とフィラリア予防薬の服用はなるべく日をずらしましょう。
フィラリア検査はペット保険の対象ですか?
フィラリア検査はペット保険の対象外です。フィラリア予防薬やワクチン等も保険の対象外となっています。
投薬予定日にフィラリア予防薬をあげ忘れました。検査が必要ですか?
フィラリア検査は感染から5ヵ月以上経過してないと陽性反応が出ないため、すぐに検査は必要ありません。どれだけ投薬日から経過してるのかもにもよりますが、心配であれば動物病院を受診しましょう。
フィラリア検査で陽性反応が出ました。どうしたらいいですか?
フィラリア検査で陽性反応が出た場合は治療が必要になります。フィラリア治療には、ボルバキア治療や予防薬を使った治療があります。症状の進行度合いや年齢によって治療方法が異なります。