犬も猫もフィラリア症に感染する可能性があります。特に、3年以上予防薬を使用していないペットはほとんどの確率でフィラリア症に感染すると言われています。
この記事では、犬と猫の感染確率、最適なフィラリア予防について紹介しています。
猫が好き過ぎて、現在猫を中心としたコンテンツを発信しています。
小さい頃から育ててきた愛猫が3匹いて、2匹は野良猫から育てました。
今のように元気になるまでには色々あって結構苦労したので、その経験をもとに少しでも役に立つ情報を提供出来たらなと思っています。
愛猫家による愛猫と幸せに暮らすための知識を紹介していきます！
犬のフィラリア感染率
2015年のデータによると、日本全国での犬のフィラリア感染数は1,588頭で、平均して約50頭に1頭（約2%）が感染しているとされています。
【参考データ】
2015年犬の登録頭数（厚生労働省）
2015年犬のフィラリア感染数（もみじ動物病院）
フィラリア症に感染していても検査を受けていないことも多く、未検査の犬を含めると実際の感染率はさらに高い可能性があります。
特に感染率には地域差があり、一部の地域では約10頭に1頭がフィラリア症に感染しています。驚くべきことに、温暖な地域だけでなく、青森や宮城などの東北地方でも高い感染率が確認されています。
気候変動により蚊の活動期間が長くなっていることが、感染率の増加に影響を与えていると考えられます。犬の健康を守るための適切な予防が必要です。
犬の飼い主の9割の方がフィラリア予防薬で予防を行っています。以下より、おすすめの予防薬を確認してください。
猫のフィラリア感染率
猫のフィラリア感染率は犬に比べて低く、約500～1000頭に1頭（0.1%～0.2%）と推測されています。
【参考データ】
猫のフィラリア症感染率（いぶき動物病院 大宮）
病院で診察を受けた猫の約10頭に1頭がフィラリアの幼虫に感染しているという報告もあります。猫は症状が現れにくいため、実際の感染数は公表されているデータよりも多い可能性が高いです。
また、室内飼いの猫でも、蚊が室内に侵入することからフィラリアに感染するリスクがあります。このため、猫のフィラリア予防は、屋内外に関わらず重要になります。飼い主は、フィラリア症のリスクを認識し、適切な予防が求められます。
猫もフィラリア予防薬の投薬が最も効果的な予防法であり、猫向けの予防薬も豊富にあります。
フィラリア症に感染しやすい環境
フィラリア症の主な感染源は蚊です。蚊は水辺に生息する傾向があり、池や下水溝などで繁殖します。
そのため、水辺を避けながら散歩や遊びをすることが重要です。さらに、フィラリアは感染した犬から蚊を介して他の犬に感染するため、感染犬がいる地域に住んでいる場合は特に注意が必要です。
フィラリア症のリスクを低減するためには、蚊が発生しやすい環境を避けるようにしましょう。
蚊が活動する夏場は特にペットが蚊に刺される危険性が高いです。地球温暖化によって全国的に蚊の発生時期が伸びています。
室内で飼っている場合でも感染する
犬や猫を室内で飼っていても、フィラリア症に感染するリスクがあります。実際に、フィラリアに感染した猫の約40%が室内飼いであることが報告されています。
飼い主が家の中に入る際に蚊が一緒に侵入する可能性があります。室内にいるペットも蚊に刺されることがあり、フィラリア症に感染することがあります。
室内飼いのペットであってもまずは蚊にさされない対策とフィラリア予防が重要になります。
フィラリア症に感染したら犬猫はどうなるのか
フィラリア症に感染すると、フィラリアは肺動脈や心臓に寄生し、心臓機能を低下させます。これにより、全身の血液循環が悪化し、ペットは疲れやすくなったり、呼吸が苦しくなったりします。
時間が経過するにつれ、肝臓や腎臓にもダメージを与え、最悪の場合、呼吸困難で死に至ることもあります。
フィラリア症の症状が現れにくいため、飼い主が気づかないうちに突然死するリスクがあります。
犬も猫もフィラリア症の治療の難易度が高く、一度ダメージを受けた心臓や肺は完全に治ることはありません。
最適なフィラリア予防方法
フィラリア症の予防には、予防薬の投薬が最も効果的です。この薬は、フィラリアが成虫になる前の幼虫段階で死滅させることが可能です。月1回の定期的な投薬により、フィラリア症の発症リスクを大幅に減らすことができます。ペットの健康を守るために、予防薬の投薬をしましょう。
犬におすすめのフィラリア予防薬
犬のフィラリア予防薬は、ネクスガードスペクトラが非常に有名です。この薬は多くの動物病院で処方され、フィラリア予防だけでなく、ノミやダニの駆除にも効果的です。
定期的な投薬により、寄生したフィラリア幼虫を死滅させます。フィラリアがペットの臓器に寄生する前に駆除され、フィラリア症を予防できます。
猫におすすめのフィラリア予防薬
猫のフィラリア予防薬は、レボリューションプラスやネクスガードキャットコンボが特におすすめです。これらの薬は猫のフィラリア予防に加え、ノミ、マダニ、耳ダニの駆除も同時に行うことが可能です。
多くの獣医師によって推奨されていて、猫の健康をトータルで守ることができます。定期的な使用により、猫をフィラリア症のリスクから守るとともに、外部の寄生虫からも保護することができます。
よくある質問
以下は犬や猫のフィラリア症に関する一般的な疑問になります。飼い主が知りたい重要な情報をまとめています。
犬や猫から人間に感染しますか？
犬や猫からフィラリア症が人間に直接感染することはありません。この病気は、蚊が媒介する感染症であり、蚊による媒介がなければ人間に感染することはないです。
フィラリア予防をしている割合はどれくらいですか？
犬のフィラリア予防率は約90%、一方で猫の予防率は約15%です。犬の飼い主の間ではフィラリア予防が一般的ですが、猫の飼い主は予防の重要性をあまり感じていない傾向にあります。猫も犬と同じくフィラリア症に感染するリスクがあるため、予防は必要です。
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フィラリア症に感染したら治療はできますか？
フィラリア症は動物病院で治療できますが、駆除薬の投薬や摘出手術にはリスクが伴います。一度感染して体内に寄生したフィラリアを駆除しても、心臓や肺に与えたダメージは元に戻りません。早期発見と予防が重要です。
