犬がフィラリア症に感染すると、咳や食欲不振、呼吸困難などの症状が現れます。
感染初期は症状が現れない場合も多く、フィラリア症の感染に気付けないことが多いです。
症状が進行すると徐々に犬の体調に異変が出はじめ、重度になると深刻な症状が現れます。
このページでは、フィラリア症の症状について解説します。
犬のフィラリア症の概要を知りたい方は下記のページをご確認ください。
OL・ホステス・ペットライターの3つの顔を持つ。
実家住まいであり、現在は両親と愛犬のダックスフンドと仲良く暮らしている。
小型犬の飼育経験が多く、小型犬ならではの悩みや病気に関する知識も豊富。
調理師免許も持ち、休日には愛犬のご飯を手作りする一面も。
犬のフィラリア症の症状
「フィラリア症」を発症すると、肺や心臓にダメージを受け、犬の体調に悪影響を及ぼします。
病気がある程度進行するまで無症状ですが、重症化すると日常生活に支障をきたし、食事や運動も行えないようになることもあります。
フィラリアが血管内に詰まることで、血液の循環を悪くし、体に様々な症状が現れるようになります。
感染初期は”無症状”
フィラリア症を発症してもすぐに症状はでることはありません。
犬の体内にフィラリアが侵入してから約半年で犬の臓器にまで寄生しますが、感染初期は無症状であるため見過ごしがちです。
気づかないうちに愛犬がフィラリア症に感染して、いつの間にか重症化していることもあります。
軽度な症状は”軽い咳”をする
軽度な症状になると時々軽い咳をすることがあります。
普段は症状が現れることが少ないので、見逃しやすいうえにフィラリア症の症状だと気づきにくいです。
この状態から症状が進行するとより顕著な症状が現れるようになります。
中等度では”散歩を嫌がる”こともある
症状が進行すると軽い咳に加えて、日常生活に影響を及ぼすような症状が現れるようになります。
単純に体調が悪いように見えるので、この時点でもフィラリア症と気づきにくくなります。
このような症状は、心臓や肺動脈に寄生したフィラリアの成虫が血流が滞らせることで現れます。
すでに、心臓などに多数寄生していると考えられる状態なので、すぐに動物病院を受診しましょう。
重度になると”失神や血尿”の恐れ
症状がより進行して重度になると、深刻な症状が現れます。
- 呼吸困難
- 口、目などの粘膜の色が白くなる
- お腹が膨らんでくる
- 尿の色が赤っぽくなる(血尿)
- 運動や散歩のあとに失神する
この状態になると血管内にフィラリアが詰まりうまく血液循環が行えないようになります。
肺やお腹に水がたまりやすくなり、胃や腸の循環も悪くなるため下痢の症状が現れます。
疲れやすくなったり、無気力になったりすることもあります。
フィラリア症の治療
フィラリア症の治療は”投薬治療”や”手術”によって行います。
その中でも治療方法はいくつかありますが、愛犬の体調や年齢、病気の進行度合いによって異なります。
重症化するほど治療が困難となり、愛犬への負担が大きくなるので、獣医師と相談して負担が少ないような治療方法を選ぶことが大切です。
フィラリア症の診断方法
フィラリア症の診断は血液検査を行い確認します。
ミクロフィラリア検査と抗原検査があり、フィラリアの幼虫と成虫の有無を確認します。
寄生が確認されるとレントゲン撮影や心電図などで、肺や心臓などの寄生部位をさらに詳しく検査します。
フィラリア症の感染の疑いがある場合は動物病院へ
フィラリア症の疑いがある場合には、すぐに動物病院でフィラリア検査を行いましょう。
早期にフィラリア症の感染に気づくことができれば、愛犬へのダメージも少なく済みます。
治療も負担が少ない方法を選べるので、愛犬の異変を感じたらすぐに動物病院を受診しましょう。