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猫のフィラリア症の症状について。この症状がでたらフィラリア症に感染しているかも

猫もフィラリア症に感染します。フィラリア症は、フィラリアと呼ばれる寄生虫が蚊を経由し、猫の肺や心臓に感染する病気です。

フィラリア症の初期症状としては、咳、嘔吐、食欲不振、体重減少などの症状が現れます。末期症状では、血尿、お腹に水がたまる、呼吸困難が見られ、最悪の場合死に至ります。

フィラリア症の症状を確認して、もし感染の疑いがある場合にはすぐに動物病院で検査を受けるようにしましょう。

猫のフィラリア症とは

猫のフィラリア症は、蚊の吸血時に猫の体内にフィラリアが侵入し、肺や心臓に寄生しながら臓器にダメージを与える病気のことです。

肺や心臓へのダメージが大きく、突然ショック状態に陥り死亡することもあります。

猫は犬と比べて症状が出づらく、飼い主が愛猫のフィラリア症の感染に気づけないことが多いです。

気づかないうちに愛猫の肺や心臓にフィラリアが寄生し、命を脅かす危険な状態になっている可能性もあります。猫が突然死して、死後の解剖でフィラリア症が判明したケースもあります。

そのため、動物病院における定期的なフィラリア検査とフィラリア予防が必要となります。

猫のフィラリア症の症状

猫のフィラリア症状を確認していきます。猫によってははっきりとした症状が出ないこともあるので注意が必要です。

初期症状

初期症状では、以下の症状が現れやすくなります。

初期症状
  • 軽い咳
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 下痢
  • 上記の症状が出た場合には、フィラリア症の感染を疑いましょう。

    末期症状

    以下はフィラリア症の末期症状になります。

    末期症状
  • 呼吸困難
  • 血尿
  • 発作
  • お腹に水が溜まる
  • 痙攣
  • 突然死
  • 末期症状では、とても疲れやすくなり、階段を登るのを嫌がったり、興奮した時に乾いた咳をするようになります。

    お腹に水が溜まったり、血尿や貧血、呼吸困難などを起こす急性症状が現れて急死する場合もあります。

    上記の症状が現れている場合は非常に危険な状態の可能性もあります。すぐに動物病院での検査を受けるようにしましょう。

    猫のフィラリア症の感染事例

    フィラリア症は、北は北海道、南は沖縄まで感染する病気です。以下では、猫のフィラリア症の事例を紹介します。

    近年では感染報告が増えています。下記はごく一部の感染報告であり、他にもフィラリアに感染している猫はたくさんいます。

    地域猫種症状
    北海道(札幌市)雑種血尿、成虫8隻摘出
    北海道(札幌市)雑種虚脱、開口呼吸
    宮城県(仙台市)雑種去勢手術のため来院、症状なし
    新潟県(新潟市)雑種嘔吐、下痢、元気消失、食欲不振
    新潟県(見附市)日本猫呼吸音の異常、発咳
    富山県(射水市)日本猫咳が激しい、浅速呼吸
    石川県(河北郡)日本猫ワクチン接種時に心雑音、超音波にて虫体発見
    栃木県(那須塩原市)雑種呼吸困難、元気・食欲低下
    埼玉県(行田市)日本猫食欲不振、3日後に死亡、剖検にて成虫2隻を確認
    東京都(東大和市)雑種喘息の治療中に治らず転院
    岡山県(岡山市)雑種床下で倒れていた
    広島県(広島市)雑種元気消失、腎機能数値異常
    香川県(仲多度郡)雑種意識消失、脱糞、尿漏れ、流涎
    福岡県(福岡市)日本猫呼吸促迫、食欲低下、ベナケバを呈し成虫2隻摘出
    宮崎県(宮崎市)雑種保護猫の駆虫目的で来院、症状なし
    沖縄県(沖縄市)雑種元気消失、食欲不振
    沖縄県(宜野湾市)雑種虚脱がみられ排尿困難な状態

    引用:ゾエティス・ジャパンWEBサイト

    症状がなくてもフィラリア症に感染しているケースもあるので、定期的に猫のフィラリア症検査を受けることをおすすめします。フィラリア症の早期発見によって重症化を防ぐことができます。

    感染の疑いがある場合はすぐに動物病院へ

    ここまで猫のフィラリア症の症状や感染事例を紹介してきました。

    愛猫にフィラリア症の感染の疑いがある場合には速やかに動物病院にいき、フィラリア検査を受けるようにしましょう。

    フィラリア症の陽性の場合は、動物病院にて治療をしてください。陰性の場合、獣医師の指示のもと予防しておきましょう。

    検査や予防を行わないでいると、感染していた場合命の危険性があります。

    フィラリア症に感染したら治るのか

    フィラリア症に感染したら、動物病院にて治療できます。

    フィラリアを摘出する外科的な治療もありますが、成虫駆除薬を投薬する内科的治療が一般的です。

    再感染を防止しながら、寄生したフィラリアを時間をかけて駆除していきます。

    フィラリア症を治療することはできますが、どの治療法においても、猫の体への負担はかなり大きいです。

    また、駆除薬によって死んだフィラリアが猫の細い血管に詰まり、猫がショック状態になるリスクもあるため、感染する前に予防をしておくのが最善の選択です。

    フィラリア予防の重要性

    猫のフィラリア予防は非常に重要です。フィラリアは、心臓、肺、大動脈などの重要な臓器に寄生する寄生虫で、猫の健康に深刻な影響を及ぼします。

    フィラリアの治療は高額で、フィラリアによってダメージを受けた臓器は完治しない可能性もあります。

    予防薬を使用することで、感染を未然に防ぐことができます。

    フィラリア症になる前の予防が治療よりも重要です。フィラリア症の予防では、フィラリア予防薬を投薬するのが一般的です。

    予防薬はフィラリアの幼虫が猫の体内に侵入しても、心臓や肺に寄生する前に死滅させます。