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フィラリア予防薬の値段相場や費用を抑えるコツ

フィラリアは、大切な家族の一員である犬・猫の心臓や肺に深刻なダメージを与えてしまう恐ろしい寄生虫感染症です。
だからこそ、予防薬でしっかりフィラリア対策をすることが大切です。

しかし、毎年かかるフィラリア予防薬の費用に頭を悩ませている飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、フィラリア予防薬をできるだけ安く購入できるコツを詳しく解説しています。
動物病院に行く時間がとれず通販で購入したい方も、ぜひ参考にしてください。

犬のフィラリア症の概要を知りたい方は下記のページをご確認ください。

フィラリア予防薬の値段相場

フィラリア予防薬は、動物病院での処方より海外通販で購入したほうが価格を安く抑えることができます。

現在、動物病院での取扱いが多いフィラリア予防薬は「ネクスガードスペクトラ」「レボリューション」「カルドメック」の三種類です。

ネクスガードスペクトラ
ノミ・マダニも駆除できるオールインワンの駆虫薬
犬の嗜好性に優れたおやつタイプ
レボリューション
ノミ・耳ダニ・猫回虫なども駆除できる滴下タイプの駆虫薬
犬猫どちらにも使用可能
カルドメック
回虫・鉤虫などお腹の寄生虫も駆除できる犬の嗜好性に優れたおやつタイプ

これらの値段を下記の表で比較してみると、同じ予防薬でも動物病院より海外通販で購入するほうが、安く買えることがわかるのではないでしょうか。

■ネクスガードスペクトラ
ネクスガードスペクトラ
ネクスガードスペクトラは、テレビCMでも放送されている定番のフィラリア予防薬です。
オールインワンタイプのフィラリア予防薬であり、幅広い寄生虫に予防・駆除効果を発揮します。

特徴
  • 嗜好性の良いおやつタイプ
  • フィラリア予防
  • ノミ・マダニ駆除
  • 寄生虫駆除
病院の値段相場当サイト
超小型犬用
(2~3.5kg未満)
1錠2,000円~2,300円3錠5,800円
1錠あたり1,933円
小型犬用
(3.5~7.5kg未満)
1錠2,200円~2,700円3錠6,200円
1錠あたり2,066円
中型犬用
(7.5~15kg未満)
1錠2,400円~3,100円3錠6,800円
1錠あたり2,266円
大型犬用
(15~30kg未満)
1錠2,700円~3,500円3錠7,300円
1錠あたり2,433円
超大型犬用
(30~60kg未満)
1錠3,000円~4,000円3錠8,500円
1錠あたり2,833円

■レボリューション
レボリューション
レボリューションは、犬・猫どちらも使用可能なフィラリア予防薬です。
塗るタイプの薬になり、フィラリア予防以外にも様々な寄生虫に適応します。

特徴
  • ペットの体に塗って使う滴下タイプ
  • フィラリア予防
  • ノミ・マダニ駆除
  • 猫回虫駆除
病院の値段相場当サイト
子犬用
(2.5kg未満)
1本1,500円3本3,500円
1本あたり1,167円
超小型犬用
(2.5~5kg未満)
1本1,600~1,900円3本3,800円
1本あたり1,267円
小型犬用
(5~10kg未満)
1本1,800~2,300円3本4,600円
1本あたり1,533円
中型犬用
(10~20kg未満)
1本2,000~2,700円3本4,900円
1錠あたり1,633円
大型犬用
(20~40kg未満)
1本2,500~3,500円3本5,700円
1錠あたり1,900円
子猫用
(2.5kg未満)
1本1,500円3本3,500円
1本あたり1,167円
成猫用
(2.5~7.5kg未満)
1本1,650~2,000円3本3,800円
1本あたり1,267円

■カルドメック(イベルメック)
カルドメック
カルドメックはフィラリアなどおなかの寄生虫を駆除する、おやつタイプの薬です。
主成分は同じですが、海外産の牛肉を使用したのがカルドメック、国産牛肉を使用したものがイベルメックと名称が異なります。

特徴
  • フィラリア予防のスタンダード
  • ビーフフレーバー
病院の値段相場当サイト
小型犬用
(5.7~11.3kg未満)
1錠700~1,300円6錠4,100円
1錠あたり683円
中型犬用
(11.4~22.6kg未満)
1錠1,000~1,800円6錠4,300円
1錠あたり717円
大型犬用
(22.7~45.3kg未満)
1錠1,200~2,700円6錠5,200円
1錠あたり867円

ジェネリックならさらにお得

海外通販ではフィラリア予防薬のジェネリック(後発医薬品)も取り扱っています。

ジェネリックは先発医薬品の独占的販売期間終了後に発売されるため、効き目や安全性は同等でも、安い価格で購入できるところが最大のメリットといえるでしょう。

そのため、価格を抑えてフィラリア予防薬が欲しい!という方はジェネリックがおすすめです。

下記の表は、動物病院でも処方されることの多いレボリューション・カルドメックをジェネリックの販売価格と比較したものです。
同等の効き目の薬を安く購入できるので、かなりお得ですよね。

■レボリューションとジェネリックの比較
まず滴下タイプのフィラリア予防薬レボリューションと、ジェネリックの値段を比較します。
それぞれ超小型犬~大型犬用、子猫~成猫用と幅広い種類がありますが、ここでは参考までに小型犬用・成猫用の値段をピックアップしました。

レボリューションレボスポット
商品名レボリューションレボスポット
種類先発薬ジェネリック
値段小型犬用:3本4,600円
成猫用:3本3,800円
小型犬用:3本2,580円
成猫用:3本1,980円
※1本あたりが約43~47%OFF
購入ボタン購入する購入する

■カルドメックとジェネリックの比較
続いておやつタイプのフィラリア予防薬カルドメックと、ジェネリックをご紹介します。
それぞれ小型犬・中型犬・大型犬用の値段をピックアップし比較してみます。

カルドメックキウォフハート
商品名カルドメックキウォフハート
種類先発薬ジェネリック
値段小型犬用:6錠4,100円
中型犬用:6錠4,300円
大型犬用:6錠5,200円
小型犬用:6錠2,300円
中型犬用:6錠3,100円
大型犬用:6錠3,600円
※先発薬よりも約27~43%OFF
購入ボタン購入する購入する

フィラリア予防薬を安い値段で購入するには?

フィラリア症は予防薬によって感染を防ぐことができます。
ただし、毎年予防が必要な時期の始まりから終了まで、継続して月1回の投薬が必要です。

地域によって蚊の吸血を警戒しなければいけない時期に違いはありますが、日本ではおおむね6ヶ月以上の投薬が必要です。
そのため、経済的な理由で投薬を中断してしまうと、フィラリアの感染を完全に防ぐことはできません。

では、フィラリア予防薬を安価に購入する方法について詳しく解説していきたいと思います。

海外通販を利用する

海外通販を利用する
海外通販を利用してフィラリア予防薬を購入すると、動物病院で処方されるものと同じ薬が安く購入できます。

1ヶ月分の費用だけを見比べてしまうと価格差はあまり大きく感じられないかもしれません。

しかしフィラリア予防を完璧にするには、蚊の飛び始めから蚊が飛ばなくなる時期+1ヶ月という長丁場の投薬が必要となりす。

つまり、日本にお住まいのほとんどの飼い主さんは、毎年6ヶ月分以上のフィラリア予防薬を購入しなければならないのです。

となると、動物病院と海外通販それぞれで予防薬を購入した場合の価格差は、実は無視できないポイントではないでしょうか。

また、海外通販ではジェネリックの取り扱いもあるため、さらに価格を抑えることが可能です。

参考までに、ネクスガードスペクトラを海外通販と動物病院で6ヶ月分購入した場合の価格差について、下表にまとめました。

動物病院例:小型犬
2,200円×6=13,200円
海外通販3錠6,200円×2箱
⇒まとめ買い割引で11,700円
価格差13,200円-11,700円=1,500円もお得!

半年分では1,500円ほど海外通販の方がお得になります。

薬の価格が安いだけでなく、まとめ買い割引なども入るためよりお安く購入できます。

薬の種類を変える

フィラリア予防薬は、薬の種類によってフィラリア+ノミ・マダニ+お腹の虫(回虫・鉤虫など)を同時に駆除できるオールインワンタイプや、
フィラリア+お腹の虫が駆除できるベーシックなものまでいろいろあります。

駆除できる対象が多ければ多いほど予防薬の値段は高くなりますので、薬の種類を切り替えることでも価格を抑えることは可能です。

舗装された道路での散歩が多く、あまり草むらなどに行くことのないワンちゃんは、ベーシックなフィラリア予防薬に切り替えることで薬代を抑えることができますよ。

動物病院を変える

動物病院は人間がかかる病院とは違い、診察・医療技術・投薬といった費用はすべて飼い主さんが全額負担する自由診療です。

同じ種類のフィラリア予防薬が処方されたとしても、人間の処方薬のように国によって値段が決められているわけではなく、動物病院ごとに価格設定が異なります。

そのため、動物病院で処方してもらうフィラリア予防薬の価格を抑えるには、お住まいの地域にある他の病院のフィラリア予防薬の価格を確認することが一番です。

現在かかっている動物病院より安いところが見つかれば、多少なりともフィラリア予防薬の価格を抑えることができるのではないでしょうか。

フィラリア予防薬の値段に関するQ&A

フィラリア予防薬の値段に関するQ&A
この章では、フィラリア予防薬に関する費用面の質問にフォーカスしてまとめました。

Q.フィラリア予防薬はなぜ高い?

動物病院でフィラリア予防薬を処方してもらう料金が高いのは、薬代だけが高いからではありません。診察料・処置料といったすべてが自由診療のため、最終的に支払う費用がどうしても高額になってしまうのです。

もちろん、獣医師による診察はペットの健康維持に欠かせないものであり、動物病院でフィラリア予防薬を購入することを否定しているわけではありません。どこでフィラリア予防薬を購入するかは、ペットの体調と飼い主さんの考え方を尊重して決めるべきです。

しかし、毎年きちんとフィラリア予防を継続しており、現在ペットの体調に問題がないのであれば、海外通販での購入は費用を抑えるうえでとても有効であることは間違いありません。

動物病院で扱っているものと同じ薬を安く買えるため、選択肢の一つとして検討してもよいのではないでしょうか。

Q.フィラリア予防薬はペット保険が適用される?

フィラリア予防薬はペット保険の補償対象にはなりません。ペット保険は補償開始の後で発症したとみなされる病気、あるいは負ってしまった外傷などの治療を対象とした保険だからです。

そのため、フィラリア予防薬・ワクチン接種・避妊手術・去勢手術のように、なんらかの予防目的で動物病院を受診して処置を受けた場合の診療費は、すべてペット保険の適用外と判断されることになります。

Q.安いフィラリア予防薬でも大丈夫?

海外通販で購入できるフィラリア予防薬の中には、かなり安いものがあります。これは品質が悪いから安いわけではなく、フィラリアの駆虫に加えてノミ・マダニ駆除といった+αの効果があるかないかの違いによるものです。

そのため、ペットの生活環境はノミ・マダニといった外部寄生虫の危険性が少なく、フィラリア予防だけのベーシックな効果だけで十分であれば、あえて駆除対象の多い高い種類を購入する必要はありません。

しかし、ノミ・マダニといった外部寄生虫を予防する必要がある場合は、フィラリア予防と同時に駆除できるタイプのほうが、駆虫が一回で済むので合理的です。

大切なのは、ペットの環境に最適な種類のフィラリア予防薬を選ぶことではないでしょうか。