犬のフィラリア予防の期間（地域別）とよくある質問

犬のフィラリア予防の時期は一般的に5月～12月です。
毎月1回投薬することでフィラリア症の感染を防ぎます。
地域によって蚊が発生時期が異なるので、お住いの地域に合わせてフィラリア予防を行う必要があります。
このページでは、地域別のフィラリア予防の期間やよくある質問を紹介します。

犬のフィラリア症の概要を知りたい方は下記のページをご確認ください。

お水さん

OL・ホステス・ペットライターの3つの顔を持つ。
実家住まいであり、現在は両親と愛犬のダックスフンドと仲良く暮らしている。
小型犬の飼育経験が多く、小型犬ならではの悩みや病気に関する知識も豊富。
調理師免許も持ち、休日には愛犬のご飯を手作りする一面も。

フィラリア予防薬は毎月1回投薬する

フィラリア予防薬は毎月1回、必ず投薬する必要があります。
蚊を媒介として体内に入ったフィラリアは、皮膚の下や筋肉内で2ヵ月程度成長します。
2ヵ月以上経過すると血管内に侵入し肺や心臓に移動すると駆除が難しくなるため、月1回投薬を行いフィラリアを駆除します。
飲み忘れがあるとフィラリア症に感染してしまう可能性もあるので、月1回の投薬は忘れないようにしましょう。

フィラリア症の感染時期と予防期間

犬のフィラリア予防は5月～12月にかけて行います。
蚊が出始めた時期の1ヵ月後から、蚊のいなくなった1ヵ月後までが予防期間となっています。
地域によって蚊の出始める時期が異なりフィラリア症の感染時期も違うため、お住いの地域の予防期間を確認してフィラリア予防を行いましょう。

地域別の感染時期と予防期間の目安

地域ごとにフィラリア症の感染時期と予防期間を確認できます。
過去15年間のデータをもとに算出した目安となります。

• 北海道・東北地方
• 関東・甲信地方
• 北陸・東海地方
• 近畿地方
• 中国地方
• 四国地方
• 九州地方・沖縄地方

北海道・東北地方

北海道・東北地方におけるフィラリア症の感染時期は以下の通りです。

関東・甲信地方

関東・甲信地方におけるフィラリア症の感染時期は以下の通りです。

北陸・東海地方

北陸・東海地方におけるフィラリア症の感染時期は以下の通りです。

近畿地方

近畿地方におけるフィラリア症の感染時期は以下の通りです。

中国地方

中国地方におけるフィラリア症の感染時期は以下の通りです。

四国地方

四国地方におけるフィラリア症の感染時期は以下の通りです。

九州・沖縄地方

九州・沖縄地方におけるフィラリア症の感染時期は以下の通りです。

下記の算出方法で各地域の蚊の発生時期（フィラリア症の感染時期）を求めています。

シーズン中だけフィラリア予防をするなら毎年検査を受ける

フィラリア予防をシーズン中のみ行う場合、次のシーズンの初めに必ず検査を受けるようにしましょう。
フィラリア感染犬に予防薬を投薬すると重篤な副作用を起こす可能性があります。
フィラリア予防薬を投薬していない感染する可能性もあるので、検査は欠かさず受けましょう。

フィラリア検査の費用や時期を詳しく知りたい方は以下のページをご確認ください。

通年予防なら感染リスクはほぼない

シーズン中のみのフィラリア予防に対して、通年予防なら毎年検査を受ける必要もなく、フィラリア症の感染リスクもほぼありません。
予防薬はほぼ100%フィラリアを予防できるため、「感染が心配」「万が一に備えた」という方は通年予防がおすすめです。
通年予防ではコストが大きくなってしまいますが、個人輸入ならコストを抑えながらフィラリア予防が行えます。

フィラリア予防と温暖化の関係

地球の温暖化によって全国的に気温が上がり蚊の活動期間が長くなっています。
蚊の活動期間が長くなると、フィラリア予防を行う期間も長くなるため、これまでより感染リスクが高くなることも懸念されています。

温暖化に伴って、蚊の一種であるトスジシマカの生息域もこれまでは北関東までとされていましたが、秋田県や青森県でも発見が確認されています。

フィラリア症の感染原因となる蚊の生息域は今後とも広がり続け、活動期間も長くなることが予想されるので、居住地に関わらず通年投薬しておくと安心です。

参考：環境省サイト

フィラリア予防薬の種類

商品	画像	価格	詳細	タイプ	ポイント	フィラリア	ノミ	マダニ	耳ダニ
ネクスガードスペクトラ		3ヵ月分 6,900円～	商品詳細	おやつ	動物病院でも処方 初めての方におすすめ	〇	〇	〇	－
レボスポット		3ヵ月分 2,700円～	商品詳細	スポット	スポットタイプで選ぶならコレ 低価格なのに効果は十分	〇	〇	－	〇
レボリューション		3ヵ月分 4,700円～	商品詳細	スポット	動物病院でも処方 ノミや耳ダニ同時駆除	〇	〇	－	〇
ストロングホールド		3ヵ月分 5,600円～	商品詳細	スポット	ノミや耳ダニ同時駆除 レボリューションの代替薬	〇	〇	－	〇
カルドメックチュアブル		6ヵ月分 5,700円～	商品詳細	おやつ	コスパ◎：1回あたり1,000円以下 低価格なおやつタイプならコレ	〇	－	－	－

フィラリア予防薬の期間に関するよくある質問

フィラリア予防薬の期間に関するよくある質問について紹介します。

犬のフィラリア予防はいつから始めればいいですか？

犬のフィラリア予防は生後8週齢程度が推奨されています。フィラリア予防を始める時期に関しては、一般的に5月～12月となっていますが、地域によって異なるため下記をご確認ください。

蚊を見るようになったけど、少ないうちは予防しなくていいですか？

蚊が少ない場合でもフィラリア症に感染する可能性があるため、フィラリア予防は行いましょう。

ワクチンとフィラリア予防は同時に行っていいですか？

ワクチンの接種日とフィラリア予防薬の投薬日は、日をずらして行うと安心です。同日に行うと体調不良や副作用が出やすくなる可能性があります。詳しくは獣医師に相談して判断しましょう。

蚊の発生していない時期にフィラリア予防を始めてもいいですか？

フィラリア予防はいつ始めても問題ありません。事前にフィラリア検査を受けましょう。