プリノケートは、フィラリア予防、ノミ、ミミヒゼンダニが同時に駆除できるお薬です。
月1回の定期的な投薬により、有効成分の血中濃度が高く維持でき、新たな寄生虫の感染を防ぎます。
有効範囲も広いため、様々な寄生虫から愛犬愛猫を守ることができます。
犬
・フィラリア予防
・イヌニキビダニの減少による全身性毛包虫症の改善
・イヌセンコウヒゼンダニ(疥癬虫)、ノミ、犬回虫及び犬鉤虫の駆除
猫
・フィラリア予防
・ノミ、ミミヒゼンダニ、猫回虫及び猫鉤虫の駆除
【ノミの駆除効果】
プリノケートは即効性が高く、すばやくノミを駆除します。
投薬するとノミは麻痺を起こし、わずか3~5分で吸血できなくなります。
即効性、駆除効果での試験では、24時間後には全てのノミは死滅したとの報告があります。
ノミ駆除効果は約1ヵ月続き、新たなノミの寄生を阻害することが可能です。
【2つの有効成分で効率よく寄生虫を駆除】
・イミダクロプリド
ノミの成虫を駆除する効果があります。
ノミの成虫がイミダクロプリドに触れると、3~5分で神経の伝達が遮断されるため麻痺を引き起こします。
そのため、ノミは吸血できなくなり死滅します。※24時間後には全てのノミが死滅します。
・モキシデクチン
血中濃度が緩やかに推移するため、約1か月間駆除効果が持続します。(プロアクティブ効果)
投薬後も寄生虫の侵入を許しません。
【錠剤が苦手な子も安心のスポットタイプ】
錠剤にニオイが苦手な子や、錠剤をうまく飲み込めない子にも安心のスポットタイプです。
首の後ろに垂らすだけなので、愛犬愛猫のストレスも少なく簡単に投薬できます。
【投薬90分後ならシャンプー水濡れも問題なし】
投薬90分後ならシャンプーや水濡れは予防効果に影響しないことが確認されています。
■Prinocate(プリノケート)添付文書
【成分及び分量】
品名:プリノケート
有効成分:イミダクロプリド及びモキシデクチン
含量:1mL中にイミダクロプリド100.0mg及びモキシデクチン25.0mgを含有する
【効能又は効果】
犬:犬糸状虫症の予防、イヌニキビダニの減少による全身性毛包虫症の改善、イヌセンコウヒゼンダニ(疥癬中)、ノミ、犬回虫及び犬鉤虫の駆除
【用法及び用量】
体重1kg当たりイミダクロプリド10mg、モキシデクチン2.5mgを基準量とした以下の投与量を、犬の肩甲骨間の被毛を分け、容器の先端を皮膚に着けて全量を滴下する。なお、4.0mLピペットあるいはそれ以上の量を組み合わせて投与する場合は、数ヵ所に分けて滴下する。
本剤を適用する場合、投与頻度が4週に1回を超えないよう注意すること。
犬糸状虫症の予防:毎月1回、1ヶ月間隔で蚊の活動開始1ヶ月以内から活動終了まで投与する。
イヌニキビダニの減少による全身性毛包虫量の改善:4週間間隔で2~4回投与する。イヌセンコウヒゼンダニ(疥癬虫)の駆除:4週間間隔で2回投与する。
ノミ、犬回虫及び犬鉤虫の駆除:1回投与する。
体重:用量
1kg以上4kg未満:0.4mLピペット1個全量
4kg以上10kg未満:1.0mLピペット1個全量
10kg以上25kg未満:2.5mLピペット1個全量
25kg以上40kg未満:4.0mLピペット1個全量
40kg以上:適切なピペットの組み合わせ
【使用上の注意】
(基本的事項)
1、守らなければならないこと(一般的注意)
・本剤は要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋、指示により使用すること。
・本剤は効能、効果において定められた目的にのみ使用すること。
・本剤は定められた用法、用量を厳守すること。
(使用者に対する注意)
・飲食をしながら投与しないこと。
・喫煙をしながら投与しないこと。
(犬に関する注意)
・犬の外用のみにしようすること。
・本剤は魚及び甲殻類に影響を与えることがあるので、投与後4日間は犬を湖沼などの水系にいれないこと。
(取り扱い及び廃棄に関する注意)
・本剤の取り扱いには、十分注意し、他の医薬品、食品、飼料等と区別し、小児の手の届かないところに保管すること。
・直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保存すること。
・本剤は魚及び甲殻類に影響を与えることがあるので、容器及び残りのやくざいは、地方公共団体条例等に従い処分すること。
2、使用に際して気を付けること(使用者に対する注意)
・本剤に過敏な人は極めてまれに呼吸器系に刺激を引き起こすことがある。
・ウサギ眼刺激性試験で刺激性が認められているので、本剤が使用者の目や口に入らないように特に注意すること。
・本剤の有効成分は皮膚から吸収されるので、誤って使用者の皮膚に付着した場合は直ちに石鹸及び水で洗浄すること。
・使用した後、又は皮膚に付着した場合は、まれに皮膚に過敏症状(アレルギー、炎症及び刺激等)を認めることがあるので、石鹸及び水で洗浄すること。万一、目に入った場合は、水で十分洗い流すこと。皮膚又は眼に刺激が残る場合は医師の診察を受けること。
・万一、体に異常を来した場合や誤って薬剤を飲み込んだ場合は、直ちにクロロニコチル系の差駐在及びマクロライド系の駆虫薬を含有する薬剤を使用した旨を維持に申し出て診察を受けること。特定の解毒剤は知られていない。
(犬に関する注意)
・投与部位の皮膚に異常がなく、被毛及び皮膚がぬれていないことを確認した後、投与すること。
・1ヵ所に滴下する量が多い場合には、本剤の一部が動物の側部に流れることがあり、毛一行摂取しやすくなるので、4.0mLピペットあるいはそれ以上の量を組み合わせて投与する場合は、流れ内容数ヵ所に均等に滴下すること。
・ウサギ眼刺激性試験で刺激性が認められているので、本剤が投与する動物の目や口に入らないようにすること。
・本剤投与後は乾燥するまで投与部位を舐めないよう注意すること。少なくとも投与後30分は投与したイヌと、同居動物、特に子犬との接触を完全に避けること。
・本剤を適用する場合、投与頻度が4週に1回を超えないよう注意すること。
・副作用が認められてた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。
(取り扱い上の注意)
・本剤投与後、完全に乾くまでは投与部位に直接触れないこと。また、投与したことを知らない人も触れないように注意すること。特に小児では、少なくとも投与後30分は投与した犬との接触を完全に避けること。
・本剤に含まれている溶剤は、接触したプラスチック、革製品、布地及び塗装面に着くと跡が残る場合がある。投与部位が良く乾くまで、接触しないようにすること。
(専門的事項)
1、対処動物の使用制限等
・本剤の成分に対し過敏所の既往歴のある犬には投与しないこと。
・本剤は7週齢未満の子犬へは投与しないこと。
・本剤は体重1kg未満の犬には使用しないこと。
・ノミの発生状況により異なるが、本剤投与後のノミに対する有効期間は約1ヵ月である。
・本剤の有効成分イミダクロプリド又はモキシデクチンのラット及びウサギを用いた生殖毒性試験では催奇形性を含む胚・胎児毒性及び出生子への影響は認められていないが、妊娠および授乳期の犬における本剤の安全性は確率されていないので、妊娠および授乳期の犬には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
2、重要な基本的注意
・本剤の投与前には健康状態について検査し、異常を認めた場合には投与しないこと。
・過剰投与にならないよう、本剤の投与前には体重を測定すること。
・本剤は、苦悩又は効果の項に記載された複数の寄生虫による同時の混合感染の確定診断又は同時の混合感染リスクがあることを確認した上で使用すること。
・本剤投与前に犬糸状虫寄生の有無を検査等により判定すること。検査陽性犬には、成虫及びミクロフィラリアを駆除するなど適切な処置を行い投与すること。
・本剤はマクロライド系の駆虫薬であるモキシデクチンを含有するので、コリー犬、オールド・イングリッシュ・シープドッグ及びその系統の犬種又は交雑犬種に対しては用法・用量を特に厳守し、投与したこれらの犬種や投与動物と密接に接触するこれらの犬種が経口摂取しないように、特に注意するよう飼い主に指導すること。
・複数飼育の環境下にある犬(哺乳期子犬を除く)に対しノミの駆除を目的とする場合、全頭に投与することが望ましい。
・月1回の投与間隔の間に1、2回、短い時間水に触れただけでは、本剤の有効性が優位に低減する可能性は低い。しかし、投与後の頻繁なシャンプーや水浴は、本剤の有効性を低減させる可能性がある。これらのことについて、飼い主に指導すること。
・本剤は犬糸状虫成虫には効果がないため、成虫駆除を目的として使用しないこと。
・毛包虫症に対しては、特に軽度(軽度の紅斑・面皰・鱗屑)から中等度(脱毛と小胞性丘疹が癒合した多数の病変)の症例において皮膚掻爬で陰性となるまで少なくとも2ヵ月間の継続投与を必要とし、2ヵ月の投与後に症状の改善あるいはイヌニキビダニ数に効果が見られない場合は投与を中止し、代替療法を行うこと。
・毛包虫症はイヌニキビダニによる皮膚疾患であるが、他にも複数の要因が関係する疾病のため、可能であれば、いかなる基礎疾患も適切に治療することが望ましい。
・本剤を使用している期間中に、本剤の効能又は効果に含まれる他の寄生虫に感染した場合、その寄生虫に対しては本剤の効果が十分ではない可能性があるため、他の治療方法を検討すること。
3、相互作用
・本剤による治療中に他のマクロライド系駆虫薬(イベルメクチン、ミルベマイシンオキシム、セラメクチン、スピノサドなど)を投与しないこと。
4、副作用
・投与直後に投与部位をなめた場合、まれに運動失調、全身性の振戦、眼の微候(散瞳、瞳孔反射の微弱化、眼振)、異常呼吸など一過性の神経徴候が生じることがあり、特にアベルメクチン系薬剤に対して感受性のコリー犬、オールド・イングリッシュ・シープドッグ及びその系統の犬種又は交雑犬種では重篤な神経徴候を示す可能性がある。
・コリー犬及びその系統の犬種において、アベルメクチン系薬剤によって、神経毒性を示したとの報告がある。
・本剤の投与により、ときに流延、まれに嘔吐が見られることがある。また、投与部位に一過性の搔痒、まれに脂性被毛、紅斑が現れることがある。
・本剤は稀に局所的な過敏反応を引き起こすことがある。
・本剤はまれに投与部位に刺激を引き起こし、その結果、無関心状態、興奮、食欲不振など一過性の行動変化が起こることがある。
5、その他の注意
・犬回虫及び犬鉤虫の定期的な駆除のために本剤を用いることができる。
・いかなる種類の駆虫薬においても、それらを頻繁に反復使用することによる体制獲得の恐れがある。したがって、体制が獲得されることを制限するため、対象寄生虫の現在の感受性についての個々のケースの判断および各地域の疫学的情報に基づいて本剤を使用すること。
添付文書:
Prinocate(本製品)
下記はPrinocate(プリノケート)の先発薬であるアドボケートの添付文書です。本製品と効果効能は同じです。
日本語版での添付文書はこちらを参考にしてください。
参考文書:
アドボケート 犬用 | 製品情報 | Life with Pet バイエル薬品株式会社 動物用薬品事業部
※当サイトではアドボケート(国内版)は購入できません。