1位
アポキル錠(アポクエル)1箱:7,800円~
2位
アトピカ内用液 犬猫用1本:9,233円~
3位
パナフコルテロン錠(プレドニゾロン)1本:2,666円~
4位
オムナコーチル1箱:3,000円~
5位
ザイマックススキンクリーム(ヒドロコルチゾン入り)1本:2,466円~
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商品名 | プロポリスワン・ペット用シャンプー |
---|---|
種別 | 犬猫 |
タイプ | シャンプー |
内容量 | 500mL |
成分 | プロポリスエキス、コロストラム、他 |
症状 | ノミ・マダニ・蚊の忌避効果、抗菌、かゆみ止め、皮膚と被毛の保湿 |
副作用 | 特には報告されていません |
メーカー | ドクターズファーマシー |
お届け | 2~3週間 |
補足 | ハーブ配合で虫除けに効果的なシャンプー ※ご注文時期によりパッケージが異なる場合がございます。 |
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アトピー性皮膚炎という病気をご存知ですか?
人間と同様に、ペットのアトピー性皮膚炎は一度発症すると、生涯にわたって治療を継続する必要のある病気です。
アトピー性皮膚炎とアレルギー性皮膚炎を、同じものだと認識している方も多いかと思います。
しかし本来はアトピー性皮膚炎とアレルギー性皮膚炎は異なります。
アトピーとアレルギーの比較をしつつ、アトピー性皮膚炎の原因や症状などを学びましょう!
アトピーとアレルギーは別物であると説明しましたが、具体的にどう異なるのか。
その違いを確認しましょう。
アトピー性皮膚炎は、痒みを伴う湿疹が身体の色々な部分に発生することが特徴です。
皮膚のバリア機能が弱まり、外からの刺激に敏感になっている状態です。
さらに皮脂の分泌量が少なく、皮膚の水分が蒸発しやすいので、すぐに乾燥してしまいます。
アレルギー性皮膚炎は、原因物質と呼ばれるアレルゲンとの接触を繰り返すことで、皮膚に炎症が起こる状態のことです。
アトピー性皮膚炎と混同しがちですが、複合的な要素が絡んで原因となっているアトピーとは違い、アレルギー性皮膚炎は原因となっている刺激を排除できれば、比較的治療がしやすいのが特徴です。
症状として湿疹が発生しますが、アトピー性皮膚炎と似ているので、見ただけでどちらの皮膚炎であるかを判断することは簡単ではありません。
ペットのアトピー性皮膚炎には主にアトピー素因、アレルゲン、皮膚のバリア機能低下の3つの原因があります。
アトピー素因とは、端的に言うと「アトピー性皮膚炎を起こしやすい体質」のことです。
これには遺伝が関係しています。
・シーズー
・ダックスフンド
・トイプードル
・パグ
・ビーグル
・フレンチブルドッグ
・柴犬
・ダルメシアン
・ゴールデンレトリバー
・ラブラドールレトリバー
などが遺伝的にアトピー性皮膚炎を起こしやすい犬種です。
る犬種や猫種は、他に比べて耳の中が高温多湿になりやすいので、乾燥させたり耳掃除を行ったりが特に大切です。
アトピー性皮膚炎は、もともとアレルギー症状を起こしやすいペットがかかりやすい疾患です。
そのアレルギーの原因になる物質を、アレルゲンと呼びますが、ペットの周りにはアレルゲンになり得る物質が多数存在しています。
ホコリやカビ、花粉、ダニなどがそれにあたります。
犬や猫がこれらアレルゲンを吸引してしまうと、体の外に追い出すために「IgE抗体」というたんぱく質が作られます。
IgE抗体には、身体に侵入したアレルゲンに反応するセンサーのような働きをします。
そしてその働きによって、体内でアレルギー症状を起こす化学物質が放出されるのです。
アトピー素因のある犬や猫は、IgE抗体が作られやすい体質で、アトピー性皮膚炎を発症しやすくなっています。
ですがアトピー性皮膚炎は、IgE抗体だけで発症するわけではありません。
ペットの体内でIgE抗体が作られて、そこにアレルゲンが接触することで初めて症状が現れます。
特にカーペットやぬいぐるみなどの布製品には、アレルゲンになるダニがいる場合が多いので、定期的に洗濯しましょう。
動物の皮膚は、細菌など異物が体内に侵入するのを防ぐために、バリア機能が備わっています。
アトピー性皮膚炎は、この皮膚のバリア機能が弱くなっている状態です。
皮膚のバリア機能が低下すると、汗やシャンプーなどの普段は何でもないものでも、ペットの身体に刺激となり症状が現れてしまいます。
そして痒みによって皮膚を擦ったり掻きむしったりすることで、症状は悪化していきます。
このとき細菌なども侵入しやすくなり、さらに症状が悪化する危険もあります。
ノミやダニ、花粉、食べ物など、ペットのアレルギー性皮膚炎の原因は様々です。
アレルギー症状の元となるこれらのことを、アレルゲンと呼びます。
もともと動物の身体には、体内に侵入してきた細菌やウイルスを追い出すための免疫システムが備わっています。
ところがアレルギーを持っていると、この免疫システムが過剰に働き、花粉や食べ物などの本来は害にならないはずのものにまで免疫システムが働いて、様々な症状が引き起こされます。
例えば、ノミアレルギーがあるペットの場合はノミの唾液がアレルゲンになります。
ノミは吸血をするときに動物の体内に自分の唾液を注入します。
この唾液に含まれるたんぱく質に免疫システムが反応してノミアレルギーが起きます。
また食物アレルギーは、特定の食べ物に対して症状が出ます。
特に肉などのたんぱく質が多いものがアレルゲンの場合が多いです。
ペットのアレルゲンの特定は難しいと言われており、一つではなく複数のものにアレルギーを起こしていることもあります。
アトピー性皮膚炎になると皮膚に様々な症状が現れます。
症状の現れ方は、犬と猫で異なります。
犬の場合、アトピー性皮膚炎は1〜3歳くらいから症状が出る可能性が高いです。
主な症状は赤みがかった発疹と痒みです。
これらの症状が目や口まわり、耳、脇の下、お腹、足先に出ます。
痒みに耐えきれず、自分の身体を舐めたり噛んだりといった行動をしますが、アトピー性皮膚炎を発症している犬にとって、この行動は症状を悪化させてしまいます。
アトピー体質の犬は、生まれつき皮膚が刺激に強くありません。
舐めたり噛んだりすると、皮膚が傷ついて赤くなり、被毛が抜けてしまうことがあります。
症状が長引いて慢性化すると色素沈着によって皮膚が黒ずみます。
この状態でも痒みは続いています。
また、アトピー性皮膚炎を放っておくと皮膚のダメージや免疫機能の低下から膿皮症、角膜炎・結膜炎、外耳炎などの病気を併発する危険が高まります。
猫も強い痒みが出るのは同じです。
症状が出やすいのは顔、脇の下、背中、お腹です。
皮膚が炎症を起こしたり、掻きむしったりすると脱毛することがあります。
慢性化すると色素沈着や皮膚が厚くなるなど症状も現れます。
さらに猫の場合には、以下の症状も多く見られます。
【好酸球性プラーク】首、お腹、足にただれや潰瘍
【無痛性潰瘍】上唇や口内に潰瘍
【線状肉芽腫】太ももの後ろ側に赤みをおびた線状の病変
【蚊刺咬性過敏症】蚊に刺された部分に発疹やただれ
【粟粒性皮膚炎】頭、背中、腰などにかさぶたのついた丘疹
アレルギー性皮膚炎になった場合、症状として痒みがよく見られます。
皮膚が赤くなり、強い痒みが発生するのです。
他にも毛が抜ける、ぶつぶつが出るなどもあり、犬と猫でそれぞれ現れる部位が異なります。
このとき、強い痒みから掻いてしまい傷がつくと、そこから細菌やウイルスが入り込む二次感染の危険が考えられます。
膿皮症やマラセチアなどの感染症の併発には、十分に注意しましょう。
また、アレルギーの原因によって、全く違う症状が見られることがあります。
ノミアレルギーの場合は痒みが中心になりますが、食べ物アレルギーの場合は痒みだけでなく発熱、下痢、嘔吐といった症状も出てきます。
食べ物アレルギーは食後すぐ症状が出るので、ペットが普段から食べているフードなどにアレルゲンが含まれている場合があります。
目や口まわり、耳、脇の下、お腹、後ろ足の付け根、足の指の間などに症状が現れます。
目のまわり、背中〜お尻(背骨に沿った部分)などに症状が現れます。
アトピー性皮膚炎は治療をしても完治しない病気と言われています。
しかし適切なケアを行えば症状を和らげて、ペットが健康に過ごすことが可能になります。
そのためには「薬の投与」と「スキンケア」の2つが重要です。
よく用いられるのは免疫抑制剤や抗ヒスタミン薬、ステロイド薬などのお薬です。
これらのお薬にはアレルギー反応を抑制する作用があり、ペットの身体に発生した痒みや炎症の症状を軽減させることができます。
あくまで一時的に症状を軽減させるものですが、アトピー性皮膚炎と付き合っていくにはそれも非常に重要です。
痒みはペットにとってストレスになりますし、自分の皮膚を傷つけることにもなり得ます。
症状を軽くすることでペットの負担を取り除くことができたり、二次的に起こりうる病気の予防にもなります。
ただしこれらのお薬を使用する際に、注意しなければいけない点があります。
ペットだけでなく人間の治療にも用いられ、様々な病気に効果を発揮するとても頼れるステロイド薬ですが、長期的に使っていると副作用が現れる場合があります。
ペットの場合、特に胃腸や肝臓に障害が起こる恐れがあると報告されています。
そのためステロイド薬の使いすぎに注意し、症状が軽くなってきたら免疫抑制剤などのお薬に変更するのが基本となります。
アトピー性皮膚炎の治療にはスキンケアも重要です。
アトピー性皮膚炎を発症すると、皮膚のバリア機能が低下するので外からの刺激に弱くなります。
そこでスキンケアによって、低下したバリア機能の改善をします。
ペットのスキンケアはシャンプーで身体を洗うことが主な方法になります。
身体についたアレルゲンの除去や、皮膚を保湿する効果があります。
シャンプーでペットの身体に負担を与えないために、弱酸性など皮膚に優しいものを選ぶと良いです。
アレルギー性皮膚炎の治療は「アレルゲンの除去」と「症状の抑制」が必要になります。
アレルギー性皮膚炎の治療は、アレルゲンを遠ざけることが最も大切です。
アレルギー性皮膚炎はペットがアレルゲンと接触することで症状が出ます。
これは逆に言えば、アレルゲンに接触さえしなければ症状は出ないと言うことです。
そのために動物病院でアレルゲンを特定するための血液検査や除去食試験を行います。
アレルゲンの特定ができたら、飼育環境からそのアレルゲンを除去しましょう。
ステロイド薬や抗ヒスタミン、免疫抑制剤など症状に合ったものを投与します。
これらのお薬を用いて痒みの症状をコントロールします。
ペットのアトピー性皮膚炎の予防は難しいと言われます。
これはペットの身の回りには様々なアレルゲンが存在していることによります。
飼い主さんができることで大切なのは、飼育環境を清潔に保つことです。
室内飼いの場合、部屋をこまめに掃除してできる限りアレルゲンを排除しましょう。
ペットに食べ物のアレルギーがある場合は、慎重にフード選びをしてください。
アレルゲンとなるものが含まれていないか要注意です。
ノミアレルギーの場合には、ノミ駆除薬がおすすめです。
定期的に駆除薬を投与することで、ノミの寄生を防ぐことができます。
部屋を定期的に掃除して、ペットの身の回りを清潔に保ってあげることも忘れないようにしましょう。
痒みが出る皮膚炎はペットにとって辛い病気です。
痒みで皮膚を傷つけ、そこから他の病気を併発してしまう前に症状を軽くしてあげたいですよね。
そこで今回はザイマックススキンクリーム(ヒドロコルチゾン入り)と、ダーマケアナチュラルシャンプーの2つを紹介します。
2つとも犬と猫のどちらにも使用可能な商品です。
ザイマックススキンクリーム(ヒドロコルチゾン入り)は、殺菌・抗菌効果のある保湿クリームに、炎症を抑えるヒドロコルチゾンを配合した治療用クリームです。
有効成分のヒドロコルチゾンが炎症による赤みや腫れを抑え、痒みを和らげます。
アトピー性皮膚炎や湿疹など、様々な皮膚炎に用いられています。
皮膚を清潔に保ち、乾燥を防ぐ働きもあります。
クリームタイプなので、患部にピンポイントでお使いいただくことが可能です。
ダーマケアナチュラルシャンプーは、動物病院などでも人気の天然成分のシャンプーです。
皮膚科専門獣医師が開発に関わっており、石鹸成分を含まない低刺激・低アレルギー性で肌に優しく仕上がっています。
弱酸性ですのでアレルギーを持っているペットや皮膚の弱いペット、子犬・子猫にも安心してお使い頂けるオススメのシャンプーです。
犬や猫のアトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎について紹介してきましたが、いかがでしたか?
ペットの皮膚に異常を感じたら早めに動物病院で診てもらうことも大切です。
適切な処置をすれば悪化は防げます。
またペットを守ってあげるために、飼い主さんがまずできることは飼育環境を清潔に保つことです。
アレルゲン物質を除去するために、掃除はしっかりとしましょう。
人間と同じようにペットにも免疫系統の疾患があり、どのペットにも発症する可能性があります。
中には致死率の高い疾患もあるため注意が必要です。
犬や猫の免疫系統の異常は、稀に自身の組織を攻撃することで、臓器または組織に「細胞性免疫反応」を引き起こします。
これにより、臓器や組織に影響を及ぼすことを自己免疫疾患(免疫介在性疾患)と言います。
突発的なアナフィラキシーや腫瘍、細胞性免疫反応や過敏症などが症状として挙げられ、これらは薬物治療中や、ワクチンを接種した直後に発症する率が高く、猫よりも犬に多く見られます。
天疱瘡とも言われる犬の自己免疫性皮膚疾患は、昔は人間にもよく見られる皮膚疾患でした。
ウイルスや細菌からから身を守る為の免疫が、何らかの異常で自身の細胞を攻撃し、皮膚に水疱などをもたらす疾患です。
この病気は、「尋常性」「落葉性」「紅班性」「増殖性」に分けられ、致死率が高い尋常性は非常に危険です。
多くは顔、生殖器や肛門周辺など、粘膜と皮膚の間に多く見られ、原因に関して、詳細は解明されていません。
しかし、日差しがきつい夏の時期などに発症することが多く、紫外線の関係が有力視されております。
症状としては皮膚に水疱ができ、かさぶたになります。
発症当初は鼻周辺に水疱ができ、その後症状は全身に広がり、最終的には肛門や生殖器へいきわたりますが、痒みや痛みはほとんどありません。
しかし、患部から二次感染の可能性があり、かさぶたから化膿する場合があります。
抗生物質による治療で細菌の繁殖を防ぎますが、ビタミン剤、免疫抑制剤を併用する場合もあります。
治療中は紫外線をなるべく避け、経過を観察してください。
完治には相当な時間がかかるため、根気よく病気と向き合う必要があります。
薬物、毒物、異物などが体内へ侵入した際に免疫が過剰反応を示した状態がアナフィラキシーです。
これが重度となると、アナフィラキシーショックに至り、大変危険な状態となります。
考えられる原因は、ワクチンや薬剤の投与、毒性の生物と接触、アレルギー反応を引き起こす食べ物などで、最も多いのは薬剤による反応と言われています。
また、接触する回数と比例して発症の危険が高まります。
症状は呼吸困難、嘔吐、意識障害、血圧低下が主で、発症後は数分から数十分という早い時間で症状が現れます。
アナフィラキシーショックは対応が少しでも遅れると死亡する危険性があります。
状況によって処置方法は変わりますが、まずは直ちにアドレナリン注射(アナフィラキシー補助治療剤)、点滴を行ってショック状態を改善します。
その後、抗生物質を投与し、ヒスタミンを抑制する治療を行います。
甲状腺機能低下症は、体内の免疫系統が、異常により自身の甲状腺を攻撃してしまい、その結果炎症が起こり、免疫機能が低下してしまう状態です。
主な症状は脱毛、体温の低下による震え、皮膚のむくみ、被毛の艶がなくなるなどです。
甲状腺自体が萎縮することが原因でホルモンバランスが崩れ、甲状腺機能が低下してしまう場合もあります。
改善には、不足した甲状腺ホルモンをチロキシンなどで補充させることでホルモン活性度を安定させる治療法がとられます。
投薬後1週間~2週間程度で改善が確認され、更に継続することで皮膚の状態も改善されますが、投薬に関しては一生続ける必要があります。
クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)は、副腎皮質からコルチゾールというホルモンが過剰に分泌される疾患で、メスの犬に多く見られます。
特徴的な症状として、体重が減少しているのに食欲が旺盛になり、水を飲む量、排尿量の増加、落ち着きがなくなるなどがあります。
脳下垂体の腫瘍が主な原因であると言われていますが、まれに副腎そのものの異常が原因で発症する場合もあるとされています。
その他にもステロイド剤の長期服用などで体内にコルチゾールが増えすぎてしまいクッシング症候群を発症する場合もあります。
クッシング症候群は進行すると、合併症として皮膚炎や膀胱炎などの感染症や高血圧、糖尿病などを発症する可能性があります。
これらは命に関わる危険性を持った病気であるために、クッシング症候群は早期での適切な治療が望まれます。
クッシング症候群の治療には、原因となっている箇所の腫瘍を切除する外科的な治療と、投薬による治療に大きく分けらます。
しかし、下垂体に腫瘍がある場合、切除は難しいためにコルチゾールの分泌を抑える薬を投薬する治療が一般的に選択されます。
糖尿病は、インスリンが不足して細胞が糖分を吸収しづらくなることで、身体の様々な部位に不調をもたらす病気です。
水を飲む量や排尿回数が増える、食欲はあるのに痩せる、などの症状が現れ、進行すると血液中のケトン体が増加して糖尿病性ケトアシドーシスという危険な状態となります。
糖尿病の原因は肥満や食生活、遺伝的要因が主ですが、それらだけでなく複数の条件が重なり発症する場合があります。
人間同様、治療法はインスリンの投与、食事、運動療法が取り入れられており、症状に応じた食事回数、インスリン注射を長期にわたって打ち続ける必要があります。
低血糖症は血液中の糖分濃度が低下してしまう病気で、無気力、半身麻痺、痙攣などの症状が現れます。
消化管内寄生虫症、過敏性腸症候群、パルボウイルス感染症などの疾患があるペットが長い時間食事を摂れないことで発症することが多くあります。
下痢や嘔吐が長く続くことによる体力の低下や、気温の低下なども低血糖症の原因となるので注意が必要です。
また、副腎皮質機能低下症、膵臓の腫瘍、重度の感染症から低血糖症を発症することもあります。
主な治療法はブドウ糖の投与で、経口投与か静脈注射になります。
全身性エリテマトーデスは免疫反応の異常により自己抗体が細胞の核に作られ、自身の組織を攻撃してしまう病気です。
再発しやすく、全身の様々な部位に免疫複合体が沈着することで組織障害を引き起こし、倦怠感、食欲不振、発熱、脱毛、潰瘍など様々な症状を引き起こします。
レトロウイルスへの感染が主な原因として考えられると言われていますが、不明な点も多く、遺伝的要因などの可能性も考えられています。
全身性エリテマトーデスはステロイド(副腎皮質ホルモン剤)などを使用して治療を行います。
このとき、紫外線は原因の1つである可能性があるため、避けることで状態の悪化を防ぎます。
免疫抑制剤とは、免疫機能障害の症状を緩和させる治療薬です。
免疫機能は身体を正常に保つために非常に重要な役割を担っていますが、免疫機能障害では本来身体を守るための免疫システムの働きが過剰に起こり、身体の様々な部位に皮膚炎などの症状をもたらします。
アトピーは、免疫機能障害の1つで、激しい痒みや皮膚の発疹、ただれ、患部の乾燥や荒れを伴います。
この症状を和らげるには、この免疫の働きを抑える免疫抑制剤を使用しなければいけません。
ただし、免疫は抑えすぎると本来必要な免疫機までも低下してしまい、感染症などを引き起こすことになりかねないため、投与量は慎重に決定されます。
また、臓器移植が可能となったのも免疫抑制剤が開発されたためと言われています。
臓器移植の際、身体は拒絶反応を起こすためにその反応を抑えなければいけません。
しかし、免疫反応を過剰に抑えれば免疫機能の低下から感染症などのリスクが高まります。
適切な用量の免疫抑制剤は、この様な場合にも有効に使用することができます。
免疫抑制剤のメリットとして言えるのは、ステロイド剤を使用することなくアトピー性皮膚炎の症状を緩和できることです。
単独での効果得られない場合は、ごく少量のステロイドと併用することで症状をコントロールすることもあります。
また、免疫抑制剤自体には副作用がほとんどないとされているのもメリットの1つです。
一時的な食欲の減退や嘔吐などの報告がありますが、どちらも軽度で自然に収まるため心配する必要はありません。
ですが免疫抑制剤は新しい薬ですので、長期間での使用について、どのような副作用が起きるかのデータが十分とは言えません。
症状が治まったとしても、定期的に獣医さんの診断を受け、容体を見守ってあげることが必要です。
副作用がないと言われる免疫抑制剤ですがデメリットも存在します。
それは抗ヒスタミン剤やステロイドと比べると、比較的高価である点です。
これに対しては、症状自体が落ち着いてきたのであれば、他の薬剤を併用することで免疫抑制剤の量を減らすこともできます。
もう1つのデメリットとして、効果が実感できるまでは1カ月前後時間がかかる点です。
免疫抑制剤の有効率自体が70%とされていますので、1月継続して飲ませ続けても効果がない場合もあります。
免疫抑制剤のみで効果を得られなかった場合は、ステロイドを少量併用することで、症状を緩和することができます。
免疫抑制剤とステロイドの併用は、ステロイドによる副作用のリスクを抑えることもできるので推奨されています。
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