1位
オンシオール錠1箱:4,000円~
2位
メタカムジェネリック猫用1本:2,266円~
3位
メタカムジェネリック犬用1本:2,533円~
4位
パナフコルテロン錠(プレドニゾロン)1本:2,666円~
5位
カロダイル1箱:3,800円~
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関節炎とは、関節に痛みや炎症が生じる病気です。
ペットの体にも複数の関節がありますが、犬種・猫種によってどこの関節にどのような症状が現れやすいかは異なっています。
関節炎は徐々に進行していく病気ですが、犬や猫は多少の体の痛みがあっても表に出しません。
これは、自分が弱っているのを外敵に隠そうとする、野生の頃からの本能と言われています。
このためにペットの関節炎は飼い主さんが気付いた時点ですでに悪化していたということもあり得るのです。
関節炎には複数の種類があり、症状や原因などが少しずつ異なりますが、飼い主さんが行える治療としては主に鎮痛剤の使用が挙げられます。
ここでは関節炎の種類や鎮痛剤について説明しています。
ペットの関節炎に用いる鎮痛剤は大きく分けて2種類で、ステロイド系のものとNSAIDs(※)があります。
関節の消炎鎮痛に用いられるステロイド薬は、ステロイドの中でも副腎皮質ホルモンというもので、強力な抗炎症作用による高い鎮痛効果があります。
代表的なステロイド薬には、コルチゾンという副腎皮質ホルモンから合成されるプレドニン(一般名プレドニゾロン)がありますが、他のステロイド薬に比べ服作用の発現率が少ないため、関節炎の消炎・鎮痛に多く用いられています。
副腎皮質ホルモンとは服腎で分泌されるホルモンで、抗炎症の他にも多彩な効果を発揮するため、様々な病気に対して使用されます。
人間でも、癌や膠原病などはステロイド薬の大量投与で治療を行うことがありますが、これは副腎皮質ホルモンが細胞の増殖と免疫を抑制する効果を利用しています。
対して、関節炎の原因である炎症を鎮める場合には小用量のステロイドを投薬しますが、これは副腎皮質ホルモンの強力な抗炎症作用を利用しています。
長期的な使用を続けると、免疫系の障害や細胞の発達に関する副作用が知られているステロイド薬ですが、関節炎の治療に用いる用量では大量投与に比べてリスクは低くなります。
ステロイド薬のリスクを警戒する場合や、症状が軽度な場合はNSAIDsと呼ばれる非ステロイド性の消炎鎮痛剤が選択されます。
関節炎の患部に炎症を起こすプロスタグランジンという原因物質がありますが、プロスタグランジンはCOX(シクロオキシゲナーゼ)という酵素から合成されます。
NSAIDsはこのCOXを阻害することで、痛みや炎症の原因を除去する作用を持ちます。
COXにはCOX-1とCOX-2がありますが、痛みの原因となるのは主にCOX-2であるため、関節の鎮痛消炎にはCOX-2を選択的に阻害する薬剤が多く用いられています。
COX-2を選択的に阻害する薬剤にはメタカム、プレビコックスなどがありますが、これらはCOX-1の阻害も同時に行うリマダイルなどの鎮痛剤に比べると、胃腸や腎臓系の副作用が現れにくいというメリットがあります。
(※) Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs(非ステロイド性消炎鎮痛剤)
変形性関節症とは骨と骨を繋ぐ関節に変形が起り、痛みなどを伴う疾患です。
英語ではdegenerative joint diseaseとなり、その頭文字からDJDと呼ばれることあります。
年をとった犬や猫に発病することが多く、関節の痛みが続いてしまいます。
人間の場合は加齢にともなって関節痛が出てくることがありますが、体の衰えに悩まされるのは犬や猫も同じです。
変形性関節症は、体のどの部分の関節にも発病の可能性があり、特に脊椎で起きた場合は「変形性脊椎症」と呼ばれます。
しかし発病すると自然治癒することはなく、犬や猫はどんなに体が痛くても言葉で伝えることはできないため飼い主さんがペットの異変に気づくしかないのです。
変形性関節症にはどんな症状や原因があるのか、またどのように治療していくのかなどを下記で説明しています。
変形性関節症は、発症したばかりの頃は症状が現れにくいという特徴があります。
しかし激しい運動をした後に足を引きずることなどがあり、特に雨の日などには症状が強くなる傾向があります。
そして病状が進行してくると関節の痛みを伴うようになるため、次のような症状がよく見られます。
・運動することを嫌がる
・体に触れると痛がる
・立ち上がる時などの動作が遅い
・散歩中に座り込む(犬の場合)
・ジャンプしない、高く飛べない(猫の場合)
・痛みがある部分を舐めたり噛んだりする
・歩き方がぎこちない
・歩く時に腰がふらつく
・イライラして攻撃的になる
・段差の登り降りを嫌がる
・元気がない、寝ていることが多くなる
また、体には複数の関節がありますが、変形性関節症はどこの関節に発症するかは決まっていません。
1つの関節にだけ発症することもあれば、複数の関節に同時に発症することもあります。
関節は、骨と骨を繋ぐ部分のことです。
クッション性がある軟骨に覆われ、硬い骨と骨の衝突を防いだり、体の動きをサポートしています。
しかし様々な影響により軟骨にダメージが蓄積すると、関節はクッションとしての役割が果たせなくなるのです。
その結果として骨と骨が擦れたり、ぶつかったりすることで関節の痛みとなってしまいます。
このようなことが起こる原因には、大きく「原発性」と「続発性」に分けられます。
まず原発性ですが、これは主に、加齢に伴う軟骨の老化が原因となって発症する変形性関節症を指します。
ペットの元気がないのも年のせい、と思っていたら実は関節痛に苦しんでいたということもあり得るので、飼い主さんも油断は禁物です。
続発性の変形性関節症とは、なんらかの疾患が原因となって二次的に発症した変形性関節症を指します。
その原因には、股関節形成不全、肘関節形成不全、膝蓋骨脱臼、骨軟骨症、レッグペルテス病などの骨疾患が多くあり、特に股関節形成不全になりやすい大型犬、膝蓋骨脱臼が起きやすい小型犬などは変形性関節症にもなりやすいと言われます。
ペットの動きに違和感がある場合は、何らかの関節症を疑ってみるなど注意が必要です。
また、ペットのケガなども、変形性関節症の原因となります。
特に気をつけたいのは、捻挫や靭帯断裂などです。
どちらもよく耳にする名前ですが、そもそも捻挫とは足首などを捻り、靭帯や軟骨などの関節部分が傷ついてしまうケガのことです。
そして靭帯断裂は名前のとおりに靭帯が傷ついた状態を表すので、どちらも結局は関節にダメージを与えてしまい、変形性関節症の原因になってしまいます。
ペットに激しい運動をさせていないか、あるいは肥満になっていないかにも注意が必要です。
これらは一見正反対に思えますが、どちらもペットの関節に大きな負担となってしまうので変形性関節症が起こりやすくなります。
その他にも、ウイルスの感染や自身の免疫機能に関わる疾患から変形性関節症に繋がることもあります。
例えばウイルス感染による病気の1つに、ライム病があります。
ライム病は近年話題になったマダニの吸血によって感染する病気ですが、感染すると発熱などとともに体の関節が腫れて痛みが生じます。
こうした状態が長引くと、変形性関節症などのさらなる関節の病気を合併してしまう場合があります。
免疫機能の疾患は、ウイルス性の疾患に比べると発症例は多くありません。
しかし発症すると、自分の免疫機能によって体が攻撃されてしまう厄介な病気で、関節リウマチのように、免疫機能の異常により関節が徐々に破壊されていくような免疫性疾患もあります。
こうした病気は、関節症だけでなく様々な病気の原因になりやすいので早期発見や早期治療が必要です。
変形性関節症の治療を始める前に、まず確認したいのは基礎疾患の有無です。
他の病気が原因となって発症している場合は、先にその基礎疾患を治療すべきでしょう。
変形性関節症の原因になる病気には様々な種類があるので、それぞれの病気に合わせた治療を行いましょう。
変形性関節症への治療方法ですが、これには「対症療法」と「関節軟骨再生」があります。
まず対症療法ですが、これは変形性関節症の症状である関節の痛みや炎症を和らげるための治療です。
基本になるのは「オンシオール」や「メタカム」などのNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛剤)です。
これらの医薬品は、痛みや炎症の原因となる"PG(プロスタグランジン)"という物質が作り出されるのを抑えて、変形性関節症の症状を軽減します。
NSAIDsは様々な種類がありますが、薬効には個体差があります。
そのためご家庭のペットにどのお薬が適しているのかは、効き目を確認しながら様々なお薬を試すことで判断されます。
お薬を変更する際には、副作用の発現あるいは増強を避けるために1~3日ほどの間隔を空ける必要があります。
これ以外にもお薬には様々な注意事項があるものなので、個人で判断せずに獣医さんの指示に従いましょう。
ただしこうした鎮痛・消炎作用は一時的なものであり、病気の根本的な治療にはなりません。
関節炎を抑え続けるには、継続した投薬が必要となります。
また、まれではありますがNSAIDsの副作用として嘔吐、軟便、食欲不振などの症状が出るリスクを伴います。
対症療法にはこのようなデメリットもありますが、慢性的な関節の痛みを抑えることでペットのQOL(Quality of life=生活の質)は高まり、再び飼い主との楽しい日々を送れるようになることには価値があるのではないでしょうか。
その他にも飼い主さんにできることとして、体重と運動の管理があります。
変形性関節症を患った犬や猫は、関節の痛みのために運動量が少なくなりがちです。
それにより太ってしまい、関節にますます負担がかかってしまう悪循環にもなりかねないので肥満の予防や改善は重要です。
人間と同じで、毎日の摂取カロリーには気をつけ、適度な運動もさせるのがいいでしょう。
運動は、関節周りの筋肉を強くする効果も期待できます。
とはいっても激しすぎる運動は逆効果となるので、負担をかけすぎない適度な運動をさせるようにします。
対症療法について説明しましたが、これらの対症療法とは別に、変形性関節症では関節軟骨の再生を目的とした治療を行います。
これはグルコサミン、コンドロイチン、亜鉛など軟骨の形成に必要となる栄養素を補うことで軟骨の積極的な再生を目指す療法ですが、用いられるのは一般的なフードではなく、療法食やサプリメントです。
これらの補助食品はカロリーも計算されているので、関節の負担となる肥満の予防、改善にもなります。
また、近年では関節軟骨再生の新機軸として「幹細胞療法」という治療法も登場しています。
幹細胞には、体を構成する様々な細胞に変化する能力があり、"他の細胞の素になる細胞"とも言えます。
以前話題になった「iPS細胞」も、幹細胞の1種です。
幹細胞療法とはペットの体から採取した細胞を培養してできた幹細胞を患部に注入する治療法で、幹細胞が傷ついた関節を修復し、変形性関節症を改善してくれるのです。
日本国内ではまだ普及していませんが、変形性関節症を根治させるための治療法として注目されています。
他の多くの関節の病気にも共通して言えますが、変形性関節症の予防には適切な体重管理が大切です。
太らせ過ぎたペットの体重が関節の負担となって変形性関節症の原因となることは多くあります。
反対に、過度の運動をさせないようにすることも大切です。
前述のように、極端に激しい運動によってもかかる関節への負担も変形性関節症の原因となってしまいます。
適度な食事と運動のバランスとなるように日頃から心がけましょう。
軟骨の減少を防ぐ効果が期待できるグルコサミンや、軟骨の修復効果が期待できるコンドロイチンを含んだサプリメントを予防的に与えるのも有効です。
サプリメントを選ぶときは成分量がわかるものを選ぶようにするのがよいでしょう。
股関節形成不全は、大型犬によく見られる症状です。
股関節の形に生まれつき異常がある状態を表し、近年では「股異型性(こいけいせい)」という病名で呼ばれることもあります。
小型犬~中型犬や猫が発症する可能性もありますが、特に猫では稀であると言われています。
股関節形成不全は生後間もない頃には症状が出ませんが、成長するにつれて徐々に特徴的な症状が現れてきます。
悪化してしまうと最悪の場合では歩行困難に陥るなど、決して看過できない股関節形成不全は、早めにペットの異変に気づくことが大切です。
犬の股関節形成不全では、幼犬の頃には症状が現れないことがほとんどです。
生後半年ほど経過した辺りから少しずつ症状が現れたり、あるいは2~3才頃にいきなり発症することもあります。
一方で猫の場合では、股関節形成不全を発症しても15~30%ほどの個体にしかはっきりとした症状は見られません。
そのため異変に気付いた時にはすでに病気が進行していたということもあります。
では、どのような症状が現れるかというと、多くの場合はペットの後ろ足に異変が起こります。
股関節形成不全には特徴的な症状が2つあり、その1つがモンローウォークです。
モンローウォークとは"腰を左右に振りながら歩く"というものであり、有名な映画女優のマリリンモンローから名付けられました。
股関節の異常により後ろ足を大きく動かすことが難しくなっているため、股関節の動きを最小限にしようとしてこのような歩き方になるのです。
もう1つの特徴的な症状は、バニーホップで、これは股関節形成不全を患うと両方の後ろ足を同時に蹴り出し、まるでうさぎ跳びのような動きをする症状です。
股関節形成不全の症状はこれだけでなく、下記のような様々な異変が見られます。
・散歩を嫌がる
・立つ動作がぎこちない
・後ろ足を痛がる・ひきずる
・長距離を歩けない(散歩中に座り込む)
・段差の登り降りを嫌う
・ジャンプをしなくなった
・後ろ足を折りたためず横座りをする
・股関節の脱臼
ただしこれらの症状は股関節形成不全だけでなく、他の怪我や病気が原因で現れることもあります。
股関節形成不全は、例え全く症状が出ていない場合でも検査により発見することも可能な病気なので、不安なときは獣医師の診察を受けるのがよいでしょう。
股関節形成不全の原因として、最も多いのは遺伝に関係したものです。
股関節とは、骨盤と大腿骨を繋いでいる部分のことで、通常は骨盤にお椀型のくぼみがあり、そこに大腿骨がしっかりと収まっています。
しかし遺伝的な要因で生まれつき股関節に異常があると、大腿骨の骨盤への収まりが成長につれて徐々に悪くなり、負担が発生します。
股関節は歩く、走る、立つなどの動作をする時に使う部位なので、日常生活の中で何度も負担がかかってしまうのです。
これに加えてペットの生後60日以内における発育環境も股関節形成不全の発症に関わってきます。
まず良くないことは肥満と激しい運動です。
人間でも同じことが言えますが、生後間もない動物の体はまだ未発達です。
そのような時期に太らせたり、激しく体を動かしたりするのは関節にとっても大きな負担となります。
このように股関節形成不全は遺伝的な要因、生後の環境などにより犬と猫のどちらにも発症する可能性がある病気です。
特に下記の犬種や猫種では発症しやすいので注意が必要でしょう。
ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、ジャーマンシェパード、セントバーナード、ロットワイラーなど
ペルシャ、ヒマラヤン、メインクーン、デボンレックスなど
股関節形成不全には一般的に3つの治療方法があり、ペットの年齢や症状などによってどんな治療方法が選ばれるかは異なります。
それぞれの治療方法の中身は、次のようになります。
保存療法は、股関節形成不全を悪化させないために行う治療方法で、症状が軽い場合には、まずこの保存療法を勧められます。
保存療法のために最も重要になるのは、ペットが肥満にならないように注意することです。
可愛いペットにはフードやおやつをついあげたくなってしまいますが、体重の増加は股関節形成不全を悪化させてしまいます。
あまり食べさせすぎないようにして、また適度な運動もさせましょう。
その際、猫の場合はおもちゃで遊ばせないように注意してください。
猫はおもちゃを見せると必死に追いかけ回しますが、それにより股関節にダメージが積み重なり、症状がますます悪化するおそれがあります。
サプリメントの使用が推奨されることもあります。
特にオススメなのがコンドロイチンやグルコサミンのサプリメントです。
これらのサプリメントは関節の健康維持に役立つので、股関節形成不全の進行抑制が期待できます。
内科的治療は、お薬を投与して痛みを和らげる治療方法です。
股関節形成不全が進行し、保存療法だけでは症状を抑えられない場合に行われます。
対症療法とも言いますが、目的はあくまでも症状の緩和であり、股関節の状態を改善することはできないので根本的な治療にはなりません。
しかし食事や運動の管理のような保存療法と共に続けていくことで症状が軽減していき、お薬の投与が必要なくなる可能性はあります。
この時に用いられるのは抗炎症・鎮痛作用があるお薬で、具体的には「アスピリン製剤」「NSAIDs(非ステロイド性解熱鎮痛剤)」「ステロイド薬」などが用いられます。
ただし強力な医薬品はそれだけ副作用のリスクもあるので、ペットへの投与の際は必ず獣医師の指示に従ってください。
症状が重く、保存療法や内科的治療を行っても症状の改善が見られない場合は外科的治療、つまり手術が行われます。
手術の方法にも様々なものがありますが、代表的なのは「大腿骨頭切除術」というものです。
これは股関節形成不全に伴う痛みは骨盤と大腿骨の接触により起こるので、それを防ぐために大腿骨の一部分を切除する手術法です。
骨の切除と聞くと、心配になるかもしれませんが、術後は切除した部分に新たな股関節が再生されます。
そのため痛みを取り除くだけでなく、ペットがその後も健康な生活を送れるようになる治療法でもあります。
ただし、主に体重が20kg以下の犬や猫にのみ限定的に用いられる手術法でもあります。
他にも骨盤を3ヶ所切断する「3点骨盤骨切り術」や人工の股関節を装着する「股関節全置換術」などがありますが、行う際には本当にこれらの手術が必要なのかを考慮しましょう。
手術を行うとなると、ペットへの精神的、肉体的な負担や、決して安くはない治療費などの問題もあるでしょう。
適切な保存療法や内科的治療により、手術が必要になる段階にまで症状を悪化させないことが重要です。
股関節形成不全を予防するために重要なのは、小さい頃から食事管理を行うことです。
成長期だからといってフードをたくさん食べさせすぎるのは、股関節形成不全の発症リスクを高めてしまいます。
成長期に栄養を摂り過ぎると、体の急激な発達に股関節の形成が追いつかずに異常が起きやすくなります。
股関節形成不全の発症には遺伝も大きく関わっているので、その血統に既往歴がある場合には生後2ヶ月頃から食事制限をスタートさせましょう。
動物の股関節は生後7~8ヶ月目あたりで形成されるので、それまでの間は通常与えるべき量の7~8割ほどフードを与えて育てます。
また、骨の発達に関わる病気ですが、意外なことにカルシウムの摂り過ぎもよくありません。
子犬用のフードやミルクにはカルシウムが豊富なものが多いので、与え過ぎには注意しましょう。
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)とは、小型犬によく見られる関節の疾患です。
膝蓋骨とはいわゆる「ひざのお皿」の部分であり、わかりやすく言うとひざの関節が緩くて外れやすい病気です。
「パテラ」とも呼ばれ、ペットの生活に大きな支障をきたすおそれもある、看過できない関節の病気です。
発症するのは小型犬がほとんどですが、大型犬や猫に発症することもあります。
特に大型犬の場合だと、股関節形成不全を合併していることも多いので注意が必要です。
悪化すると手術が必要になることもありますが、飼い主さんの注意と心がけ次第では病気の進行は防ぐことができ、健康な動物と変わりのない生活を送らせることもできます。
前述したように、膝蓋骨脱臼はひざにある膝蓋骨が脱臼しやすくなる病気です。
脱臼をしたときは次のような症状が見られることがあります。
・片方の後ろ足を上げ、3本足で歩く
・足を引きずって歩く
・足を触ると痛がる
・痛みで鳴き声をあげる
・後ろから見ると極端なO脚、あるいはX脚
・歩幅が狭く、よちよち歩き
・段差の登り降りを嫌がる
・後ろ足を気にする仕草
これらの症状は一例ですが、思い当たることがあれば膝蓋骨脱臼を疑ってみた方がいいかもしれません。
膝蓋骨脱臼の症状は犬や猫によって様々で、また先天的に発症している場合は痛みを伴わないこともあり発見は用意ではありません。
病状が悪化したり、あるいは交通事故などの影響で後天的に膝蓋骨脱臼となった場合には痛みが起きやすいと言われます。
膝蓋骨脱臼は、脱臼の程度によって4段階に分類されます。
ご自宅のペットの症状はどの程度であるかの見極めや、治療方法を決める際の指標にもなるので参考にしてください。
ひざを指で押すと脱臼するが、離すと自然に元に戻る。
日常生活の中では膝蓋骨は正常な位置にあり、症状が出ないことが多い。
ひざを指で押すと簡単に脱臼し、日常生活の中でも脱臼することがある。
膝蓋骨を手で押し戻すか、ひざを曲げ伸ばしするまで元に戻らない。
たまに足をひきずっていたり、軽度な骨の変形が見られることもある。
常に脱臼した状態で、指で膝蓋骨を押し戻さないと治らない。
ただし手を離すと、再び脱臼してしまう。
骨の変形も進行し、足を引きずることが多くなる。
脱臼したままの状態になり、指で戻そうとしても治すことができない。
骨や靭帯の変形が重度で、ひざが曲がったまま歩くなどの歩行異常が見られる。
膝蓋骨とは、ひざに位置する丸い骨です。
通常は太ももの骨にある「滑車溝」という溝にはまり、動物がひざを曲げたり伸ばしたりするのに合わせて上下に動きます。
こうしてひざの動きをサポートしているのが、膝蓋骨です。
しかし生まれつき、あるいは後天的な原因により膝蓋骨が滑車溝から外れやすくなることがあります。
そうなると膝蓋骨脱臼を発症してしまい、関節の痛みや炎症が慢性的に起こってしまいます。
生まれつき膝蓋骨が外れやすい先天性の膝蓋骨脱臼は、後天性の膝蓋骨脱臼よりも多く発症します。
生まれつき滑車溝が浅かったり、膝蓋骨を支える筋肉や靭帯のバランスが悪いために膝蓋骨が脱臼しやすくなっているのが先天性の膝蓋骨脱臼ですが、発症している犬や猫の子供もまた膝蓋骨脱臼を発症しやすくなるとされています。
特に犬ではチワワやトイプードル、猫ではシャム猫やデボンレックスなどの種類は遺伝的に膝蓋骨脱臼にかかりやすいと言われるので、注意が必要です。
ひざ周りだけでなく、股関節の構造に問題がある場合も膝蓋骨脱臼になることがあります。
股関節の形状に異常が起こってしまう股関節形成不全がある犬や猫の場合、股関節が脱臼しやすくなります。
この時に太ももの筋肉が一緒に引っ張られて、膝蓋骨までもが脱臼してしまうのです。
遺伝による影響がなくとも、ケガが原因となって後天的に膝蓋骨脱臼を発症してしまうこともあります。
交通事故、高いところから飛び降りた、などで膝蓋骨に外からの強い圧力が加えられることで脱臼する可能性もあります。
なお、前述のように先天性の場合と比べると、膝蓋骨脱臼を後天的に発症することは少ないとされています。
柔軟な体を持ち、普段から高い場所で過ごすことも多い猫ではその可能性はさらに低くなると考えられています。
ですが可能性はゼロではありませんので、油断してはいけません。
膝蓋骨脱臼の治療方法には、主に保存療法と外科治療の2つがあります。
ペットの症状の程度により、どちらの治療方法が選ばれるかが変わってきます。
膝蓋骨脱臼のグレードが低く症状があまり出ていなかったり、あるいは手術が危険だと判断された場合は保存療法が行われます。
根本的な治療にはなりませんが、保存療法はそれ以上の悪化を防ぐためにも重要な治療方法です。
保存療法は「飼育環境の改善」「生活改善」「投薬」によって行います。
まずは飼育環境の改善ですが、見直しておきたいのは段差です。
脱臼は段差の登り降りをするときに多く起きるので、例えば階段や高さのあるキャットタワーなどがある場合はペットに極力使わせないようにしましょう。
加えてご家庭の床がフローリングである場合は、転倒防止のためにカーペットを敷くこともオススメです。
犬や猫にとって、フローリングの床は滑りやすいため関節の負担となってしまうのです。
次に生活改善ですが、太らせないことが重要となります。
肥満になり体重が増えてしまうと、ひざへの負担も大きくなり膝蓋骨脱臼を悪化させる原因となってしまいます。
常日頃から体重の管理を行うようにしましょう。
また体重の管理だけでなく、足裏の毛をカットしておくことも大切です。
犬や猫の足の裏には、肉球があります。
可愛らしく、つい触りたくなる肉球ですが、動物にとっては"滑り止め"の役割を担っています。
しかし足の裏の毛が伸びて肉球が隠れてしまうと、フローリングの床などでは滑りやすくなってしまうのです。
ペット用のバリカンなどを用いて、足の裏の毛は定期的に整えておきましょう。
最後に投薬ですが、もしも痛みが出ているようであればNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛剤)などの痛み止めを使います。
痛みを抑えることで、ペットが再び運動できるようになる場合は多くあります。
痛み止めだけでなく、関節の機能を維持する成分が含まれたサプリメントも長期的な視点からは有効です。
グルコサミンやコンドロイチンなど、関節によい成分が含有されたものを選びましょう。
膝蓋骨脱臼のグレードが2以降であり、症状もよく見られるようであれば外科手術が選択肢に入ります。
手術内容は骨を削って膝蓋骨がしっかり収まるようにする、膝蓋骨の位置を調節するため靭帯の長さを調節するなど様々です。
どんな手術が行われるかは膝蓋骨脱臼のグレード、症状などに応じて選ばれますが、適切な外科手術であれば膝蓋骨脱臼を完治させることができます。
ただし度重なる脱臼により骨や関節に変形が起こってからでは手術の効果が弱まるので、外科手術の場合でも早期の対応は重要です。
手術後には安静にすることや、その後のリハビリも重要です。
ペットの体力や性格、退院後のペットの受け入れ体制なども考慮してから、手術を受けるかの判断をしましょう。
膝蓋骨脱臼は膝の状態を把握することが重要です。
グレード1の場合無症状の場合が多く発見が遅れる場合があります。
膝蓋骨脱臼は特殊な検査は必要なく触診で診断が可能ですので、動物病院でのワクチン接種などの際に膝のチェックをしてもらうとよいでしょう。
特に小型犬を飼育する場合は注意が必要です。
フローリングの場合はじゅうたんに換える、カーペットを敷くなどして膝への負担を少なくします。
関節の軟骨保護のためのサプリメントの投薬や適度な運動で筋力を落とさないようにすることも必要です。
関節リウマチ(リウマチ様関節炎)は、関節の激しい痛みや腫れをともなう病気です。
人間の場合は老若男女問わず発症する可能性があり、特に女性に多い病気として知られています。
ですが人間だけでなく、犬や猫の病気にも関節リウマチがあります。
正しくは「免疫介在性多発性関節炎」と呼ばれ、症状がどんどん悪化していく進行性の病気です。
はじめのうちは手足にこわばりや痛みが出る程度ですが、重症化すると立ち上がれなくなり寝たきりの状態になるおそれもあります。
そのうえに関節リウマチはなぜ発症するのか、原因が詳しく解明されていないため予防も難しい病気です。
しかし治療により進行を遅らせることができるので、早期の発見が重要になります。
関節リウマチはどんな病気であるかを知り、早期発見、早期治療を目指しましょう。
関節リウマチの初期症状として多いのは起床時などにおける関節のこわばりや痛み、腫れなどです。
このように四肢に異変が起きて、足を引きずることがあります。
その他には発熱をしてしまい、食欲が無くなることもあるようです。
いつもより元気がない、体を動かさないなどの違和感があった場合は、関節リウマチを疑ってみるべきかもしれません。
関節リウマチは進行性であり、放っておくとますます悪化してしまうのです。
症状が悪化すると関節もどんどん破壊され、四肢の脱臼が起こります。
常に足を引きずったままになったり、あるいは重度の関節の変形や痛みのために立ち上がることすらできなくなることもあります。
そのため関節リウマチは早期発見・早期治療を心がけることが大切です。
ただし初期症状に関しては個体差があり、異変がほとんど見られないこともあるので注意してください。
体の症状は全く見られず、発熱だけが生じるということもあるので、どんな症状でも油断せずに病院の診察を受けることをオススメします。
関節リウマチは、「免疫介在性疾患」の1つだと言われます。
犬や人間など、動物の体には細菌やウイルスから身を守る"免疫機能"が備わっています。
本来、この機能は動物にとって害があるものにだけ反応し、攻撃を仕掛けるのです。
このように重要な働きを持っている免疫機能ですが、これに何らかの原因で誤作動が起き、自分の関節を攻撃してしまう状態が関節リウマチです。
しかしなぜ免疫機能に誤作動が起きるのか、その詳しいメカニズムは明らかになっていません。
また関節リウマチは自身の免疫機能に関節が壊されていく病気とも言い換えられますが、その関節の状態によって2パターンに分かれます。
破壊された関節にびらん(ただれ)が生じている場合の「びらん性関節炎」、もう一方はびらんが生じていない「非びらん性関節炎」です。
これらの種類により、下記のような異なる特徴があります。
びらん性関節炎の場合、ほとんどの場合において原因が分からないまま発症します。
発症する年齢は生後8ヶ月~8才までとバラツキがあるものの、チワワやトイプードル、シーズー、ポメラニアンなど小型犬に多い傾向にあります。
このようにいまだ解明されていない部分が多いびらん性関節炎ですが、グレーハウンドにおいてのみ遺伝性があることが確認されています。
非びらん性関節炎には何らかの病気が原因で発症するもの、原因が分からないものの2種類があります。
原因として考えられているのは全身性エリテマトーデス、多発性筋炎、結節性多発性動脈炎などの病気です。
ですが非びらん性結膜炎においても原因不明のまま発症することが多く、特にこのような場合は「特発性非びらん性関節炎」と呼ばれます。
関節リウマチは、完治が難しい病気でもあります。
症状は徐々に進行し、最終的には立ち上がることすらできないまま生涯を終えてしまうようなケースもあります。
しかし、お薬で関節リウマチの進行を遅らせることができるので、しっかりと投与してペットのQOL(生活の質)を保ってあげることが大切です。
関節リウマチに使われるのは、主にプレドニゾロンなどの「ステロイド薬」です。
ステロイド薬は、関節リウマチの治療においてとても重要なお薬です。
関節リウマチとは、そもそも自身の免疫機能が誤作動を起こし、体の関節が破壊されていく病気です。
それに対してステロイド薬は免疫細胞を抑制する作用によってリウマチによる炎症を鎮めます。
そのためステロイド薬は関節リウマチの第1選択薬となり、多くの場合において症状が抑えられます。
症状が収まってきたらお薬の用量を少しずつ、時間をかけながら減らしていくことが一般的な治療の流れです。
しかしお薬の効きには個体差があり、ステロイド薬を減量すると症状が再発したり、あるいは生涯の投与が必要になる場合もあります。
ステロイド薬だけでなく、免疫機能の働きを調節する「免疫抑制剤」を併用することもあります。
いずれの場合においても、獣医さんの指示に従いましょう。
またお薬の投与だけでなく、ペットの飼育環境の見直しも欠かせません。
関節リウマチは、関節に負担がかかると痛みが増してしまいます。
階段を登らせない、激しい運動はさせない、フローリングにはじゅうたんを敷くなどの対策を行い、できるだけ関節への負担を軽減させてあげましょう。
ただし運動をさせないといっても、全く体を動かさないのであれば筋力も衰えますし、ペットのストレスにもなります。
そして軽い散歩に毎日行くなど、適度な運動を続けさせましょう。
原因が特定しにくいペットの関節リウマチですが、好発犬種を飼っている場合は普段から関節リウマチの発症を念頭にいれ、予防接種などの際には定期的な関節のチェックをお願いしましょう。
痛みが大きくなる以前の早期の発見であれば、症状の進行を抑えることでペットの生活の質を守ることができるでしょう。
ヘルニアがどのような病気なのかご存知でしょうか?
良く聞くのは椎間板ヘルニアかと思われます。
これは人間にも多くみられ、同じ姿勢をとり続けることで腰に慢性的な負担のかかる仕事をしている方などが多く患っている関節の病気です。
ヘルニアは腰だけではなく様々な部位に起きる病気で、本来あるべき場所にある器官がはみ出してしまっている状態です。
椎間板は背骨の間にあるゼリー状のもので、骨のクッションの役割をする組織です。
この椎間板が何かしらの原因で、本来あるべき場所から逸脱することで、脊髄を圧迫している状態が椎間板ヘルニアです。
犬や猫の場合、椎間板ヘルニアになりやすい犬種、猫種があります。
犬の場合はミニチュアダックスフンドなどの胴長短足種がなりやすく、猫の場合も同様で、マンチカンなどに発症が多くみられます。
椎間板ヘルニア以外にも、へそヘルニア、鼠経ヘルニア、横隔膜ヘルニアなど、様々なヘルニアがあります。
ペットのヘルニアの症状としてわかりやすいのは、抱っこされるのを嫌がったり、運動を嫌がるようになる、上手く歩けなくなるなどがあります。
重症化によって神経が麻痺している場合、患部を触っても痛がりませんが背中や腰を触ると痛がります。
ヘルニアにはその進行度合いによって分けられるグレードがあります。
【グレード1】
動くことで背中に強い痛みを感じる状態です。
触られることや、散歩、運動などを嫌がり、段差の上り下りが困難になります。
【グレード2】
麻痺が進行している状態で、運動にさらに支障が出たり、後ろ足を上手くコントロールできないため、足元がふらついたり、足を引きずって歩くようになります。
【グレード3】
後ろ足を自力で動かすことができなくなります。
前足のみで歩行するようになります。
【グレード4】
足や腰が自由に動かないだけでなく、自力での排泄が不可能となるため、尿が常に垂れ流しになってしまいます。
【グレード5】
痛覚の最深部である深部痛覚までヘルニアが到達してしまうことで、これまでの症状に加えて後ろ足や腰を触ったりしても痛みを感じなくなります。
猫の場合は体が元々しなやかなので、椎間板ヘルニアが発症する確率は比較的少なく、発症したとしてもよほどの重症にならない限り症状が現れないことがありますが、横隔膜ヘルニアである危険があります。
横隔膜ヘルニアの症状は種類によって異なりますが、主なものには嘔吐や下痢、食欲不振や呼吸困難などが挙げられます。
【外傷性横隔膜ヘルニア】
すぐに症状が診られるのが特徴で、チアノーゼが起こり、脈拍や呼吸が早くなります。
【腹膜心膜横隔膜ヘルニア】
目立った症状が出ないこともありますが、嘔吐や下痢、食欲不振が現れることもあります。
【食動裂孔ヘルニア】
食べたものを吐き出したり、食事の際に痛がる症状が確認されています。
【鼠経ヘルニア】
鼠経はオスであれば血管や神経や精索、メスであれば血管や神経や子宮を支えるための靭帯が通っている部位のことで、本来収まっていなければならない脂肪や膀胱、腸や子宮が一部はみ出してしまった状態が鼠経ヘルニアです。
ヘルニアの原因は種類によって様々です。
椎間板ヘルニアやその他のヘルニアの原因について説明します。
椎間板ヘルニアの原因として主に挙げられるのは、加齢と遺伝です。
加齢によって線維輪が変質してしまい、そこへ亀裂が生じます。
その亀裂から髄核が入り込み線維輪が押し上げられてしまい、脊髄を圧迫することで椎間板ヘルニアとなってしまいます。
また、遺伝が原因の場合は、ゼリー状の髄核が先天的に固くなりやすく、線維輪を固い髄核が圧迫することで、線維輪から髄核が逸脱して脊髄が圧迫されてしまいます。
遺伝による発症はダックスフンド、コーギーなどの胴長短足の犬種に多く、このような犬種は、胴長短足の体型を作るのに、先天的に髄核が固くなりやすい軟骨異栄養症の遺伝子を必要としているためと言われています。
猫は椎間板ヘルニアになりにくいと言われていますが、やはりマンチカンなどの足が短い種の猫や肥満体の場合は、腰に負担がかかることで椎間板を圧迫し、ヘルニアを発症してしまうことがあります。
また、猫の場合は成長期にカルシウムが不足することで発症する、クル病が原因となりヘルニアとなってしまうケースもあります。
喧嘩や事故で横隔膜が避けてしまったことで、臓器が飛び出てしまいます。
先天的なもので、心膜に穴が空いており、横隔膜が繋がっているため臓器が飛び出してしまいます。
原因としては、先天的なものがほとんどで、食動裂孔に異常があるため、胃や食動の一部が、胸腔内へ入り込んでしまいます。
先天的なものや事故、喧嘩など、外傷性のものありますが、先天的な原因がほとんどです。
椎間板ヘルニアは自然治癒することはなく、必ず獣医の治療が必要になります。
治療法はそのグレードにより異なり、軽度であれば、投薬、温熱療法を施し経過を観察することがほとんどです。
急性のヘルニアであったり、強い痛みを伴うものであれば、抗炎症剤、鎮痛剤などを投薬することで痛みを抑え、その後温熱療法を行う場合もあります。
比較的軽度な症状であったり初期のグレードの場合は内科療法が選択されますが、軟骨異栄養症の犬種の場合は、初期のグレードであってもCTスキャンをしてみると圧迫が重症化している場合などもあります。
このような場合、内科療法を施しても進行が止まらず、急に歩行不能となるケースもあるため、注意が必要です。
内科療法は、消炎鎮痛剤やステロイド、その他の薬剤などを使用しての治療となりますが、絶対安静が大切になります。
絶対安静とは、食事やトイレ以外はケージ内で安静にさせるという方法で、椎間板が安定するまでの間(4~6週間)はケージの外に出すことはできません。
安静が十分でないと、完治が難しいばかりか深刻な障害が残ってしまうこともあるため、大変ではありますが、ペットと一緒に乗り越える覚悟が必要です。
手術による治療です。
ヘルニアの原因となっている椎間板を特定し、手術を施します。
CTやMRIで椎間板の正確な位置を特定し、飛び出した髄核を除去しますが、術後はリハビリを行い早期回復に努めます。
【グレード1】
内科療法:90%
外科療法:90%
【グレード2】
内科療法:85%
外科療法:95%
【グレード3】
内科療法:85%
外科療法:90%
【グレード4】
内科療法:40%
外科療法:90%
【グレード5】
内科療法:5%
外科療法:60%
グレードが進行すればするほど回復率が低くなり、5まで進行すると外科治療でも60%程度まで下がってしまいます。
胴長短足の犬種の場合は、グレードが急激に進行してしまう場合があるため、医師と相談の上、外科手術での治療が推奨されています。
ヘルニアは、先天的な要因もありますが、飼い主さんが気を付けることである程度予防することができます。
胴長短足な体型の犬の場合は、腰への負担がかかりやすいので、部屋の段差をなるべく無くしてあげる必要があります。
床がフローリングの場合も肉球が滑るため関節に負担がかかりやすく、肉球へのケアが必要になります。
肉球のケアにはパナズー・パウケアクリームなどが有効です。
パナズー・パウケアクリームは犬猫兼用の肉球を保護するクリームで、真夏や真冬のアスファルトから受けるダメージや様々な雑菌から肉球を保護してくれます。
無味無臭でべたつきがなく、速乾性に優れているため、床が汚れることもなく、フローリングの滑りを防ぐことができます。
抱っこしてあげる際も注意が必要です。
良く見られるのは両脇に手を入れて抱き上げる抱っこの仕方ですが、これは犬の腰への負担が非常に大きいために行わないようにしましょう。
抱っこをする際は、必ず片方の手を胸の下へ、もう片方の手で下半身を支えるように、腰や下半身のみに重力がかからないようにしてあげる必要があります。
その他、日頃の些細なことにもできる限り注意してあげることが大切です。
例えば、飼い主さんが何か座って作業をしてる際に、犬が2足で立ち上がり前足を飼い主さんの手や足などにかけて遊んで欲しい仕草を見せることなどがあるかもしれません。
些細なことではありますが、2足立ちしているときは常に腰へ負担がかかっていることを忘れないようにしましょう。
食べ物にも注意する必要があります。
質の良くない市販のフードのみを与え続けるなどで栄養が偏ったり、カルシウムが不足したりしてしまっては骨や関節に良いはずはありません。
また、肥満はヘルニアやその他の生活習慣病予防の観点からも最も避けるべきで、胴長短足の犬種の場合、心臓に負担がかかるだけでなく、腰への負担を高め、ヘルニアになるリスクを高めてしまいます。
肥満かどうか判断するには、上から見たときに腰にくびれがあるかどうか、横腹を触りあばらを確認できるかどうか、背中を触り背骨を確認できるかどうかです。
これらに当てはまらないようであれば肥満の可能性が高いため、すぐに改善が必要です。
運動も過剰にしすぎてしまえば、関節への負担が大きくなってしまいますが、適度な運動は必要です。
サプリメントを用いた関節の健康維持もヘルニアの予防には有効です。
クラニマルズゴールドは目の健康だけでなく、抗酸化作用と抗炎症作用があり、関節の健康維持に最適な犬猫兼用のサプリメントです。
全年齢の犬と猫に使用することができ、食事やおやつに混ぜるだけなので、手軽に関節の健康をサポートしてくれます。
人もそうですが、椎間板ヘルニアは再発や後遺症が残る可能性がある危険な病気です。
元気に走り回ることが大好きなペットにとって、足腰が思うように動かなくなったり、下半身不随になってしまうということは、それだけでも非常に耐えがたいストレスです。
先天的な原因の場合はなかなか避けることはできませんが、早期に発見して治療してあげることで、完治の可能性は高まります。
毎日欠かさず家族の一員であるペットと触れ合うことで、ちょっとした変化に気づいてあげ、ヘルニアから守ってあげることができるのは飼い主さんしかいません。
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