ジェネリック薬が安価な理由

保険が効かない動物用のお薬の中でも、安価な値段で手に入れることができるのです。
では、なぜジェネリック医薬品だと薬代が安くなるのでしょうか?
その理由は、開発費にお金がかからないためです。
先発して作られる医薬品の場合、その有効成分を開発するために製造メーカーは多額のお金と長い年月をかけています。
その額は数百億円、年月でいえば、10年~15年であり、そのコストにかける費用を回収するためにも先発医薬品の価格は高いのです。
先発医薬品とも呼ばれる薬剤は、製造されるまでには、有効成分を試験的にテストしたり、副作用をもたらさないかどうかなどの細かいチェックをされております。
そして、有効成分を開発したら、特許を取得し、ほかの製薬会社に真似されないようにします。
この特許は、20年間有効ですが、これを経過すると切れます。
そこで、ジェネリック薬とよばれ、こうした先発医薬品の特許がきれた成分を同様に合成すれば良いだけですので、開発するためのコストがかかりません。
このため、先発医薬品より安く手に入れることができるのです。

また、フィラリアやノミ・マダニの予防薬などは半年以上の期間、毎年与え続けなければいけないため、ペットの生涯を考えると、大きな節約になってきます。
しかし、ジェネリック医薬品をご存じない方が気になるのは、ジェネリック医薬品と先発医薬品との品質の違いではないでしょうか。
物言わぬペットだけに効果が現れているのか、副作用はないのかも心配ですね。
こうしたジェネリック薬は副作用の有無についてもきちんとした試験がなされており、先発の医薬品に含まれる有効成分と同じ成分が含まれることが前提となっていますので、安心してご利用いただけます。
ジェネリック薬であっても、各国の国家機関に承認されており、開発費がかからないということによるコストダウンですので、成分の性質に問題はなく安心です。
先発薬と同じ効果なのに安価なジェネリック薬は、スマートにぜひとも利用したところです。