尿路結石

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尿路結石は犬や猫も発症しやすく、激痛を伴う病気です。犬や猫の尿路結石の症状や原因、また治療薬をご紹介いたします。

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尿路結石の商品一覧

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犬・猫の尿路結石について

尿路結石は、人間が体験できる3大激痛のうちの1つとして知られているほど痛く恐ろしい病気です。

実はこの病気は、犬や猫にとっても発症しやすく、また激痛を伴う病気なのです。

尿路結石とは、腎臓や尿管、膀胱、尿道のいずれかに結石ができてしまう病気のことを言います。

今回は犬と猫の尿路結石の原因や症状、尿路結石の種類、治療法などについてご紹介します。

尿路結石の種類と原因

尿路結石の種類と原因

尿路結石とは、尿を作って体外に排出する経路で結石ができてしまい、尿をうまく出すことができなくなる病気です。

尿を作る腎臓、腎臓から膀胱まで尿を運ぶ尿管、尿を溜めておく膀胱、尿を体の外へ排出する道になる尿道のいずれかに結石ができてしまう病気のことをいいます。

オスは尿道が細いため、メスは膀胱炎などによって起こる場合が多いです。

尿路結石の種類

犬の尿路結石にはいくつかの種類があり、種類によって原因や発症傾向、治療法など異なります。

数種類ありますが、ストラバイト結石とシュウ酸カルシウム結石の2種類が主です。

ストラバイト結石

ストラバイト結石は、年齢の若い犬に発症しやすいです。

犬の尿路結石の6~7割がこのストラバイト結石だと言われています。

尿路系に感染した細菌が作る物質により、尿がアルカリ性に傾くことで結石が形成されやすくなります。

また、尿路感染をしていない犬にもストルバイト結石が形成される場合があります。

発症しやすい犬種はミニチュアプードル、ミニチュアシュナウザー、コッカースパニエル、ビジョンフリーゼ

シュウ酸カルシウム結石

シュウ酸カルシウム結石は、高齢の犬に発症しやすいです。

このシュウ酸カルシウム結石の発症には遺伝や性別、食事、ストルバイト結石が関連しています。

また、オスに多く起こることから、性ホルモンにも関連しているともみられています。

カルシウムが多く含まれている食事を多量に摂取すると、高カルシウム血症になり、尿のカルシウムの濃度が上がってシュウ酸カルシウムの形成が発生します。

発症しやすい犬種はミニチュアプードル、ミニチュアシュナウザー、シーズー、ヨークシャテリア、ビジョンフリーゼ、ラサアプソ

尿酸塩結石

尿酸塩結石は、多量の尿酸が尿に排出されることによって結石が形成されやすくなります。

他の犬種と肝臓での尿酸の代謝が異なるダルメシアンなどが発症しやすい結石です。

発症しやすい犬種はダルメシアン、ブルドッグ

シリカ結石

シリカ結石は、土に含まれているケイ酸が成分となっています。

土を食べたりケイ酸を多量に含む植物を摂取してしまうことが原因だと考えられています。

発症しやすい犬種はラブラドールレトリーバー、ゴールデンレトリーバー、ジャーマンシェパードドッグ

シスチン結石

シスチン結石が発症するのは非常に稀です。

原因は、腎機能に異常が起こりシスチンを尿に排出してしまうことです。

発症しやすい犬種はブルドッグ、ヨークシャテリア、ダックスフンド、バセットハウンド、チャウチャウ、アイリッシュテリア、ロットワイラー

尿路結石の原因

水分不足

水分不足や排尿の我慢が原因で尿路結石を起こすことがあります。

飲水量が少なかったり、尿を出すのを我慢すると、尿の濃度が高くなります。

尿の濃度が高まることで、ミネラル成分が飽和状態となり、融けずに結晶ができやすくなるのです。

遺伝

上記の尿路結石の種類で書きましたが、それぞれの結石になりやすい犬種の傾向があります。

そのため、遺伝的な原因も考えられています。

食事

食事はバランス良く摂らなければ尿路結石の原因になります。

マグネシウムやリン、カルシウムは犬にとって必須の非常に重要なミネラルです。

重要だからといって与えすぎてはいけません。

マグネシウムやリンを過剰に摂取するとストルバイト結石を引き起こし、カルシウムを過剰に摂取するとシュウ酸カルシウム結石を引き起こします。

過剰摂取にならないようバランスを考えてあげてくださいね。

細菌感染

尿路の細菌感染によって膀胱炎などになって、尿pHがアルカリ性になります。

それが起因でアンモニウムが増加し、ストルバイト結石ができやすくなるのです。

細菌の死骸は結石の芯を形成してしまうので注意しましょう。

尿路結石の症状と予防

尿路結石の症状と予防

犬が尿路結石を発症した場合、様々な症状が現れます。

飼い主さんはそんな犬の様子を見逃さないように注意しましょう。

尿路結石の症状

頻尿

排尿の回数は増えますが一回に出す量は少ないのが特徴です。

また、尿を出したくても出ない状態が続いたり、自分でコントロールできず溜まった尿が突然出たりしてしまう状態になり、トイレを失敗する様子がよくみられます。

尿が出にくい

排尿姿勢を取っていても尿が出にくい、または出ていないことがあります。

結石がある異物感によって残尿感を感じ、排尿しようとします。

実際は尿は残っていないので、時間がかかります。

痛がる

尿路結石になると、排尿痛といって尿をする際に痛みを感じるようになります。

排尿する時に背中を丸めて震えていたり、「キャン」と鳴いていたりする場合は、痛みを感じている証拠です。

血尿

普段の健康な状態時の尿は黄色か透明です。

尿路結石になると、尿が濁ったり血が混ざったようなピンクの尿が出たりします。

体内の結石が、尿を作る部分や排出する部分を傷つけてしまうことで出血し、尿の色を変えてしまいます。

また、傷から細菌感染を引き起こして尿が濁るといった症状も出ます。

結石が悪化すると、真っ赤な血尿が出るようになり、トイレシートが染まっている場合があります。

食欲不振

排尿痛や頻尿によって食欲がなくなってしまいます。

尿路結石になることで、膀胱や尿道に炎症が起こり、その結果食欲がなくなります。

場合によっては嘔吐する恐れもあります。

尿路結石の予防

運動

しっかり散歩などをして運動させてあげましょう。

運動をすることで体内で乳酸が作られます。

この乳酸が尿を酸性方向にするので、アルカリに傾きにくくなると言われています。

また、運動によって喉が渇き水を飲むようになるので、尿が濃くなることも防止できます。

水分補給

水分補給はとても重要です。

犬がいつでも水を飲めるように新鮮な水を用意してあげてください。

また、尿を我慢させないようにいつでもトイレに行ける環境づくりも必要です。

他にも、バランスのとれたドッグフードを与える、犬の生活環境を綺麗に保って細菌感染を予防するなどの対策もあります。

尿路結石の治療法

尿路結石の治療法
食事療法

尿路結石は基本的に食事療法を中心に治療します。

食事でミネラルバランスを改善して、結石が作られにくい体内環境にすることが目的です。

ストラバイト結石の場合、尿を酸性にする食事を与えるようにします。

タンパク質やリン・マグネシウムを制限した食事になります。

シュウ酸カルシウム結石の場合、マグネシウムの過剰制限や消化の悪い食事が原因になっています。

これは食事療法で結石を融かすことはできません。飲水量が大切になってきます。

犬は人間と違い、意識的に飲水量を増やすことは難しいですが、こうした療法の食事には塩分が多量に含まれていて、犬の喉が乾きやすいように工夫されているのです。

感染治療

尿路結石から、膀胱炎などの感染症を併発してしまっている状態には、感染症自体の治療が必要になってきます。

抗生物質の投薬で治療を行いますが、結石がなくなったあと数週間は継続して投薬するようにします。

手術

尿路結石が小さい場合は、食事療法や感染治療でほぼ融けてなくなります。

しかし、人間と同様に結石が大きくなってしまった場合には手術をして取り除かなければなりません。

シュウ酸カルシウム結石に食事療法は効きませんので、手術で結石を摘出します。

猫の尿路結石

猫の尿路結石

猫の尿路結石は、尿道が狭くて長いオス猫に発症することが多い病気ですが、メス猫にもおこることがあります。

水を飲まない猫や肥満の猫は特に尿路結石の危険が高まります。

発見が遅くなると、他の病気を併発してしまうこともあり命に関わってきます。

猫の尿路結石も主に2種類あります。

尿がアルカリ性に傾いてできるストルバイト結石と、尿が酸性に傾いてできるシュウ酸カルシウム結石の2種類です。

尿にはカルシウムやマグネシウム、リンが含まれています。

それらが急激に増殖したり、pHのバランスが崩壊したりすることが原因で結石ができやすくなるのです。

原因

他の結石

尿道内で結石ができることはほとんどないと言って良いでしょう。

結石の多くは、腎結石や膀胱結石など尿道より上の組織で発生した結石が流れてくることで発症します。

尿道の細さ

通常なら自然に排出できる大きさの結石でも、猫の尿道は細いので尿道内で詰まってしまうことが起こりやすいです。

食事

尿路結石になってしまう一番の原因には、食生活が関係しています。

塩分が多量に含まれているおやつや食事をたくさん食べてしまうことで、体内のミネラルが濃くなり、水分不足を招きます。

もともと猫はあまり水分をとらないこともあって、水分不足により尿の濃度が上がってしまい、結石ができやすい状態になるのです。

特に人間の食べ物は猫にとって尿路結石に直結する原因となってしまいます。

人間と猫で必要な塩分の量など全然違ってくるので注意してあげましょう。

尿路結石の症状

猫が尿路結石を発症している場合、様々な症状が現れます。

頻尿、尿が出ない、血尿、排尿時に痛がって鳴く、落ち着きがなくなる、漏らす、性器周辺をしきりに舐める、などの症状をみせます。

性器周辺を頻繁に舐めている場合、尿道が結石によって塞がれていて尿を出せなくなっていることが考えられます。

2日以上にわたって排尿できていない時は要注意です。

排尿ができないと尿毒症を引き起こしてしまう可能性が高くなります。

尿路結石の治療法

尿路結石の治療法は食事管理、投薬、手術があります。

猫の症状に合わせて治療を行いましょう。

尿路結石が軽度であれば、ミネラル分の少ない専用フードでの食事管理や薬の投薬で結石を融かしながら経過を観察してあげると良いでしょう。

点滴で体内に水分を注入し、尿の量を一時的に増やすことで流すという方法もあります。

重度の尿路結石の場合は、手術で結石を摘出する必要があります。

手術を行っても結石を完全に摘出できない場合や、再発を繰り返してしまう場合には、尿道を短くするための手術をしなければなりません。

尿路結石の治療薬

尿路結石の治療薬

尿路結石は人間にとっても非常に痛い病気。

ペットが痛みを感じているのは飼い主さんも辛いでしょう。

ペットにそんな痛い思いをさせないために、アシドユリンという尿路結石の治療薬と、ネフロテックDSというサプリメントを紹介します。

アシドユリンもネフロテックDSも、犬と猫のどちらにも使用できます。

アシドユリンは、尿路結石の治療薬です。

ストルバイト結石によって尿のアルカリ化が起こっている状態を、有効成分の塩化アンモニウムが、尿のpHを酸性に傾けることで治療や予防の効果を発揮します。

ネフロテックDSは、天然ハーブのサプリメントです。

結石の分解と再発防止および利尿作用によるデトックスのサポートや、尿路の抗菌作用があります。

利尿作用によって体内に溜まっている尿や毒素を排出する働きがあります。

主要成分のシラプシュパの葉には尿路の健康サポートをするジジモカペンの精油が含まれており、パサナブヘダの根茎には正常な排尿を維持するために必要な成分が含まれています。

犬や猫の尿路結石について原因や治療方法などについてご紹介しました。

尿路結石は犬や猫にとって意外とかかりやすく身近な病気です。

うちのコは大丈夫と油断してはいけません。

尿路結石はとても痛いですし、悪化すると命の危険に関わってくる病気なので、普段からペットの様子や尿の状態をしっかり見てあげてください。

異常を感じたらすぐに動物病院に連れていきましょう。

尿路結石には水分摂取が非常に大切だということを覚えていてくださいね。

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