クレデリオプラスは1錠でフィラリア、ノミ、マダニ、回虫などの寄生虫をまとめて駆除できるオールインワンタイプのお薬です。
1ヶ月以上効果が持続するため、定期的に投薬することで寄生虫を寄せ付けません。
愛犬の寄生虫対策を一度で行いたいという方に最適です。
【フィラリア症への効果】
臨床試験から有効率100%と報告されています。
試供動物:犬112症例(62犬種、2~158火ヵ月齢、2.1~50.7kg)
試験方法:被験薬(クレデリオプラス錠)を月に1回、合計11回投与を行い、試験330日に抗原検査及びミクロフィラリア検査ともに陰性であるものを有効とし、犬糸状虫予防に対する有効性を確認した。
【ノミへの効果】
投薬から4時間で駆除効果を発揮し、12時間後には100%ノミを駆除。
1ヵ月間ノミの駆除効果が持続します。
【マダニへの効果】
投薬から4時間で駆除効果を発揮し、8時間後には99%以上のマダニを駆除。
1ヵ月間マダニの駆除効果が持続します。
【消化管内寄生虫への効果】
犬回虫、犬鉤虫、犬鞭虫への有効性95%以上。
寄生しやすい寄生虫から愛犬を守ることができます。
【嗜好性の高いビーフフレーバー】
クレデリオプラスは犬が好みやすいビーフフレーバーで、食いつきが良く、高い嗜好性があります。
【二つの有効成分】
クレデリオプラスは二つの有効成分『ロチラネル』、『ミルベマイシンオキシム』が含まれています。
・ロチラネル
哺乳類に対しての大きな作用を持っていないため、犬に対しての安全性が確認されている有効成分です。
ノミ、マダニの中枢神経を制御不能にすることで殺虫効果を発揮します。
・ミルベマイシンオキシム
ミクロフィラリアや消化管内の寄生虫(犬回虫、鉤虫、鞭虫)を駆除する効果がある、マクロライド系に分類される有効成分です。
寄生虫の神経・筋細胞の膜を過分極させることで、非痙攣性の麻痺を誘発し、死に至らしめる効果があります。
■クレデリオプラス錠 添付文書
クレデリオプラス錠はミルベマイシンオキシムとイソオキサゾリン系のロチ ラネルを有効成分とする犬用の小さくて嗜好性の高いフレーパー錠で、月1回 の投与で犬糸状虫症予防とノミ・マダニの駆除、犬回虫 犬虫 (成虫・幼虫)・ 犬虫の駆除が可能である。
【成分及び分量】
本品1錠中、以下の成分及び分量を含む。
・クレデリオプラス錠 超小型犬用
ロチラネル:56.25mg
ミルベマイシンオキシム:2.11mg
・クレデリオプラス錠 小型犬用
ロチラネル:112.5mg
ミルベマイシンオキシム:4.22mg
・クレデリオプラス錠 中型犬用
ロチラネル:225mg
ミルベマイシンオキシム:8.44mg
・クレデリオプラス錠 大型犬用
ロチラネル:450mg
ミルベマイシンオキシム:16.88mg
・クレデリオプラス錠 超大型犬用
ロチラネル:900mg
ミルベマイシンオキシム:33.75mg
【効能又は効果】
犬:犬糸状虫症の予防、ノミ及びマダニの駆除、犬回虫・犬鉤虫 (成虫・幼虫) 及び犬鞭虫の駆除
【用法及び用量】
体重1kg当たりロチラネル20mg及びミルベマイシンオキシム0.75mgを 基準量として、食餌と同時又は食後に経口投与する。犬糸状虫症の予防を目的とする場合は、蚊の発生から蚊の発生終息1ヵ月後までの期間、毎月1回、1ヵ月間隔で投与する。体重別には、次の投与量による。
超小型犬用:1.4kg以上2.8kg未満、毎月1個
小型犬用:2.8kgを超え5.5kg未満、毎月1個
中型犬用:5.5kgを超え11.0kg未満、毎月1個
大型犬用:11.0kgを超え22.0kg未満、毎月1個
超大型犬用:22.0kgを超え45.0kg未満、毎月1個
※45kgを超える犬:上記の錠剤を適切に組み合わせる
【使用上の注意】
(基本的事項)
1. 守らなければならないこと(一般的注意)
●本剤は要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋・指示により使用すること。
●本剤は効能・効果において定められた目的にのみ使用すること。
●本剤は定められた用法・用量を厳守すること。
●本剤は、ノミ又はマダニの寄生又は寄生リスクがある場合であって、これ以外の効能 (犬糸状虫症の予防、犬回虫、犬鉤虫及び犬虫の駆除) のいずれか1つ以上を必要とする犬への使用が推奨される。
(取扱い及び廃棄のための注意)
●小児の手の届かないところに保管すること。
●誤用を避け、品質を保持するため、 他の容器に入れかえないこと。
●使用済みの容器は、地方公共団体条例等に従い処分すること。
●本剤を廃棄する際は、環境や水系を汚染しないように注意し、地方公共団体等に従い処分すること。
2. 使用に際して気を付けること (使用者に対する注意)
●投与後に手を洗うこと。
●誤って薬剤を飲み込んだ場合は、直ちに医師の診察を受けること。
(犬に関する注意)
●副作用が認められた場合には、速やかに獣医師の診察を受けること。
●複数飼育の場合は、再感染を最小限にするため、全頭に投与することが望ましい。
(専門的事項)
●本剤は8週齢未満の子犬又は 1.7kg未満の犬には投与しないこと。
●妊娠中又は授乳中の犬に対する本剤の安全性は確認されていないため、使用を避けること。
●本剤の有効成分又は添加剤に過敏症の犬には使用しないこと。本剤には添加物としてフレーバー(豚肝臓由来、タンパク加水分解物)などを含む。
●一般的なイソオキサゾリン系薬剤投与時の注意として、てんかん発作の病歴のある犬に投与する場合は、投与の是非を慎重に判断すること。
2、重要な基本的注意
●本剤の投与前には健康状態について検査し、使用の可否を決めること。
●本剤投与前に必ず血液検査を行い、ミクロフィラリアがいないことを確認した後、投薬を行うこと。
●ミルベマイシンオキシムの試験において、コリー犬及びその系統の犬種は他の犬種に比べ、安全域が狭いことが示されていることから、これらの犬種に対しては、用法・用量を厳密に守ること。
●本剤投与の1時間以内に嘔吐するか、それ以降であっても本剤の排出を 認めた場合は、犬の健康状態に留意して本剤を再投与すること。また、この場合も食餌と同時又は食後に経口投与すること。
3、副作用
●本剤の投与により、嘔吐、下痢、元気消失、食欲不振等が認められることがある。
●ミルベマイシンオキシムを犬糸状虫感染犬に投与し 場合、元気消失、 食欲不振、嘔吐、 呼吸速迫、大静脈症候群等の症状が現れることがある。
4、その他の注意
●本剤は、ノミ及びマダニに対し1ヵ月間駆除効果が持続することが確認されているので、継続投与が必要な場合は、これらの寄生虫の駆除効果が持続する期間を考慮して行うこと。
●本剤の有効成分ロチラネルは既に寄生しているノミを6時間以内に駆除し、投与後1ヵ月間、新たに犬に寄生したノミに対して4時間以内に 除効果を発現する。
●本剤の有効成分ロチラネルは既に寄生しているマダニに対して8時間以内に駆除効果を発現し、投与後1ヵ月間、新たに犬に寄生したマダニを48時間以内に駆除する。
●本剤は、犬に寄生したノミ及びマダニを駆除する動物用医薬品であり、これらの寄生虫が媒介する疾病の伝播を阻止できるかについての検討は行っていない。
【薬理学的情報等】 (薬効薬理)
ロチラネルは、エランコ社が犬用の外部寄生虫駆除剤として開発したクレデリオ錠の有効成分であり、動物用医薬品においてノミ及びマダニの駆除剤として使用されているイソオキサゾリン系に分類される。作用機序はフェニルピラゾール系殺虫剤などと同様に、神経伝達物質であるy-アミノ酪酸(GABA)受容体の塩素チャネルに特異的に作用し、塩素イオンの流入を阻害して神経細胞の興奮を引き起こし、正常な神経伝達を阻害することで作用する。これにより、昆虫は中枢神経系の制御が不能となり死に至る。また、ロチラネルは昆虫のGABA受容体に対し高い選択性をもって作用し、哺乳類のGABA受容体にはほとんど作用しないことから、哺乳類に対しては高い安全性を示す。
ミルベマイシンオキシムはミルベマイシンA3オキシム及びミルベマイシンA4、オキシムの混合物で、Streptomyces hygroscopicus subsp.aureolacrimosusの産生するミルベマイシンA4及びA3のオキシム誘導体である。
ミルベマイシンオキシムは、他のマクロサイクリックラクトン系駆虫薬と同様、線虫や節足動物に非痙攣性の麻痺を誘発する。作用機序としては、膜貫通性のグルタミン酸作動性塩素イオンチャネルに作用して塩素イオンの透過性を増加させ、神経細胞や筋肉細胞の膜を過分極させることにより寄生虫を死に至らしめると考えられている。
(安全性)
1.イヌにおける安全性試験
臨床予定投与量(目標投与量:コチラネル30-40mg+ミルベマイシンオキシム1.125-1.5mg/kg/回)の1、3、5倍量を4週間を1サイクルとし、計9サイクルにわたり、投与開始時8週齢のビーグル犬に適切な製剤を経口投与した。なお、製剤の薬物動態を考慮し、1サイクル当たり、1倍量群は臨床予定投与量を1回投与、3倍量は臨床予定投与量を3日間連続投与、5倍量群は臨床予定投与量を5日間連続投与した。平均実投与量(コチラネル+ミルベマイシンオキシム mg/kg/サイクル) として、1倍群(36.3+1.36)、3倍群(109.2+4.10)5倍群(179.9+6.75)を投与したが、死亡例はなく、臨床所見、医学的身体検査、有害事象、体重、飼料摂取量、臨床病理学的検査及び剖検の各評価項目において、被験薬投与に関連したと考えられる所見は認められなかった。
2.国内臨床試験
イヌのノミ及びマダニに対する臨床試験
30日間の試験観察期間中、本剤投与群83例中1症例で投与後3日に下痢が見 られたが、 その他の症例では本剤投与との因果関係を示唆する有害事象は められなかった。 また下痢に関しても重篤性は認められず、本剤の安全性に 問題は無いと考えられた。
添付文書:
Credelio Plus(本製品)
下記は日本国内で処方されているクレデリオプラス錠の添付文書です。本製品と効果効能は同じです。
日本語版での添付文書はこちらを参考にしてください。
参考文書:
クレデリオプラス錠(国内版)
※当サイトで購入できるクレデリオプラス錠は海外製品です。